人体模型と骨格標本が主人公の3DCGアニメ『放課後ミッドナイターズ』（公開中）の続編製作が決定した。福岡を拠点に活動する映像作家・竹清仁氏が、構想7年、資金難を乗り越え、5年の製作期間を経て完成させた。新人監督のオリジナル作品ながら試写会等での評判の高さを受けて、今月25日より全国70館以上で公開。韓国・香港・台湾・シンガポールでも同時公開されている。

【写真】その他の写真を見る

　怖いもの知らずのマコ、おしゃまなミーコ、不思議ちゃんのムツコ。その名もマ・ミ・ム。3人は聖クレア小学校の学校開放日に、理科室で人体模型のキュンストレーキを見つけ、「気持ち悪い“はだかんぼ”さんをかわいくしてあげよう」とむちゃくちゃに飾り立てる。日中身動き取れずにいた人体模型のキュンストレーキは、真夜中になって3人のいたずらに怒りが爆発し、骨格標本のゴスと共にとんでもない復讐計画を企てる。

　人体模型と骨格標本が主人公というシュールな設定。3DCGと手書きアニメを掛け合わせた“ハイブリット”による国籍不明の独創的な作画やモーション・キャプチャーを生かした滑らかな動画などがアニメ界に新風を巻き起こしている。配給のティ・ジョイ担当者も「この新しい映画体験の輪を日本のみならず、アジアや欧米にまでさらに広げていけると、確信し続編の製作を決定しました」と伝えている。