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貴志祐介の傑作『新世界より』A-1 Pictures制作でテレビアニメ化

 作家・貴志祐介氏の長編小説『新世界より』がテレビアニメ化されることが26日、わかった。2008年に発表された同作は、イマジネーションに満ちた特異な世界観と、圧倒的な広がりを見せる壮大なストーリーが、各賞・各書評で大絶賛を浴びるなど大きな注目を集め、『第29回日本SF大賞』(2008年、主催:日本SF作家クラブ)を受賞。今回、テレビ朝日が企画し、次世代のアニメ界の担う新星・石浜真史監督と、数々のヒット作品を生み出しているアニメスタジオ、A-1 Picturesがタッグを組んで、映像化不可能と言われた小説の完全映像化に挑む。放送時期は未定。

貴志祐介氏の小説『新世界より』テレビアニメ化決定 (C)貴志祐介・講談社/「新世界より」製作委員会

貴志祐介氏の小説『新世界より』テレビアニメ化決定 (C)貴志祐介・講談社/「新世界より」製作委員会

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 舞台は1000年後の日本。水と緑にあふれた理想郷とも言える平和な街で、生まれ育った主人公の早季、覚、真理亜、守、瞬ら5人の少年少女たち。そこは「呪力」と呼ばれる念動力=“神の力”を手に入れた人間が支配する世界だった。ある出来事から、早季たちは、自分たちを育んできた世界が、本当はどんな世界なのかを知ることになる。やがて、人類がたどってきた血塗られた歴史もすべてを知った彼らは、滅びゆく世界を、掛け替えのない仲間たちを守るために、命を賭けた冒険と戦いに身を投じていく。

 人間に劣らぬ知性を持った異種族、さらには歪んだ進化を遂げた異形の怪物たちも登場し、さまざまな勢力や思惑が入り乱れる展開は、息つく暇もないクライマックスの連続。原作は、スリリングな物語の奥に、現代の人間社会(日本社会)に対する風刺の要素も存分に潜ませ、生命の根源にかかわる深遠なテーマをはらんだ傑作であることは間違いない。

 ボイスキャストは、渡辺早季役に種田梨沙、朝比奈覚役に東條加那子、秋月真理亜役に花澤香菜、伊東守役に工藤晴香、青沼瞬役に藤堂真衣が決定している。4月1日(日)に幕張メッセにて開催される『アニメコンテンツエキスポ(ACE)』ではステージイベントも行われる予定。

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