俳優・林遣都が、連続ドラマ初主演を務める『荒川アンダーザブリッジ』（MBS・TBS系）の放送スタートを目前に控え、ORICON STYLEのインタビューに応じた。同作はギャグ漫画『聖☆おにいさん』で知られる人気女性作家・中村光氏のヒット作を実写化。林にとっては初のコメディ作で、当初は気負いもあったという。だが撮影も終盤に差し掛かり、「原作ファンの方が“荒川”にのめり込んだ時にように、実写版にも同じ魅力が有ります」と胸を張り、並々ならぬ意気込みを語ってくれた。

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　過去の出演作では感情を内側に秘め、少しナイーブな青年を演じることが多かった林にとって、今作がコメディ初挑戦。「コメディ要素を含む作品に参加してみたかったので、とても嬉しかったんです。お芝居のなかで観てくれている人の心を動かすことって大変ですよね。その中でも、笑ってもらう事が一番難しいと思うんです。だから、笑ってもらえる事は快感です（笑）」と、笑顔を見せる。

　撮影がスタートし、人を笑わせる事と真剣に向き合うなかで「何より真剣に演じることで人を笑わせられるんだな」と、自分なりの答えを見つけた様子。「映画版とはまた違って、ドラマ版はテンポが重要です。ちょっと相手のセリフに被り気味で自分の台詞をたたみかけるなど、小気味のよいスピードが重要視されるシーンが多いことも、とても勉強になりました」と語る。

　今作では現実離れした荒川村の住人と接する、唯一“まとも”な主人公・リクを演じる。「得体の知れない人たちが、河川敷を不法占拠して、そこで自由に暮らしているのが荒川村。僕は、たまに訳の分からないことをする人たちに“常識”を伝える人だと、監督に言われました。原作だと“ツッコミ担当”だけど、それは一旦頭から忘れていいと。今は原作にとらわれず、監督がイメージしているものについて行こうと、みんな一丸となっています」。

　人気漫画の原作だからこそ期待度も高く、一方で原作ファンの厳しい目も感じずにはいられない。だからこそ、「原作ファンの方で、きっと不安な目でスタートを待っている人も多いと思います。でも、原作と違う部分もたくさん有って、きっと原作ファンの方が“荒川”にのめり込んだ時にように、実写版にも同じ魅力が有る」と力強く断言。「最後まで観ていただけたら、新たなファンが誕生すると思います。何より、観ている人がみんな笑顔になれる作品だから、頭をからっぽにして観てもらえたら」と、願いを込めた。

　同作はMBSでは30日(土)深夜0時半、TBSでは26日(火)深夜0時55分よりスタート。共演者には桐谷美玲、小栗旬、山田隆之、城田優ら。映画版は2012年2月4日より全国ロードショーが決定している。