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　マラソンとヨットで世界一周する「アースマラソン」に挑戦中のタレント・間寛平（61）が25日午後3時11分（現地時間午後2時11分）、カザフスタンを抜け最後の国・中国へ入った。18ヶ国目に突入した寛平はまずツイッターで「中国に入る事が出きました、皆さん〜ありがとうございました、アヘ」とつぶやき、同製作委員会を通じて「これからが本当の勝負です。自分との戦いと自然との戦いやと思います」とメッセージを送った。

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　ひたすら走り続けてきた鉄人・寛平は、今年初めに前立腺がんが発覚。ホルモン療法を続けながら3ヶ月間走り続けたが、放射線治療に集中するため今年4月15日にやむなく一時中断を決め、米サンフランシスコで入院生活を送った。不屈の闘志で治療を終えると、2ヶ月後の6月17日には中断地点のトルクメニスタン・セラートに舞い戻り、マラソンを再開していた。

　昨年11月にはセルビアで車上荒らしに遭い、今月にはキルギスへ誤って不法入国して一時拘束されるなどの危機にも見舞われた。さらにホルモン治療中の2月には、イランで同国制作映画『ラン アンド ラン』に主演。数々のアクシデントや多くの人々に支えられ、広大なユーラシア大陸最後の国へとたどり着いた寛平は「やったー!! 中国入りましたー!! 入れたー!! 走れたー!!」とハイテンションで喜びを爆発。

　ブログによると「日本で交渉していた事が現場まで伝わっていなかったり、または拒否されたりもしましたが、カザフスタン〜中国間の中立地帯を無事というか、“世界初のRUN”をする事が出来ました」と出入国に手間取り、寛平も「カザフスタンから中国に走って入るの、めっちゃ大変でした。そう簡単にはなかなか行かしてくれなかった」と国境越えの厳しさを痛感。

　「荷物全部降ろしたり乗せたり機会通したり、仕事がお役所やからやらなきゃいけないことあって、厳しさもあった」とした上で「人はめちゃめちゃ優しかったです。心が伝わりました。入ってすぐ“中国”を感じました」と人間として共感する部分もあったという。「日本までもうすぐや！待っといてー!!」と見据える先はもはや日本のみ。

　日本、アメリカ、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、デンマーク、チェコ、スロバキア、ハンガリー、セルビア、ブルガリア、トルコ、イラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタンと駆け抜けた総移動距離は3万4852.5km。スタートから617日目で中国入りした寛平はこの後、青島まで約4600kmの道のりを約4ヶ月かけて走破し、年明けに日本到達を目指す。

■アースマラソン主な軌跡（日付は日本時間）
▽2008年
　12月17日　大阪・なんばグランド花月（NGK）をスタート
▽2009年
　1月1日　千葉・鴨川からヨットで太平洋横断開始
　3月11日　米ロサンゼルスに上陸
　7月9日　米ニューヨークに到着
　7月28日　大西洋上で地球半周を達成（NGKの裏にあたる北緯38度42分・西経44度30分地点を通過）
　8月17日　仏ルアーブル港に上陸
　12月14日　トルコ・イスタンブールのボスポラス海峡を横断してアジア入り
　12月31日　トルコ・アンカラ郊外で陸路（ラン）1万kmを達成
▽2010年
　1月13日　前立腺がんを公表
　1月31日　トルコ・アラジャアットレで総移動距離3万km（陸路1万602.9km、海路1万9397.1km）を突破
　4月15日　放射線治療のためアースマラソン一時中断を発表
　6月19日　トルクメニスタンからランを再開
　8月25日　中国へ入国