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　覚せい剤取締法違反（使用、所持）と麻薬取締法違反（所持）の罪に問われた、ロックバンドJAYWALKのボーカル・中村耕一被告（59）が保釈申請を拒否していたことが15日、関係者への取材でわかった。現在、東京湾岸署で留置生活を送る中村被告は、バンドメンバーやスタッフらを気にかけているといい、留置されたまま28日に東京地裁で行われる初公判を待つ。

　3月29日の起訴を受け、保釈申請を検討をしていた事務所関係者が4月1日に中村被告と面会した際、本人から保釈を取り消し、留置されたまま反省したいとの申し出があったという。その後、9日に改めて中村被告の意思を確認したところ「保釈を取り消し、このまま反省するという気持ちに変わりはない」ことから、保釈申請をしないことに決めた。

　今回の件で所属事務所が受けた損害は計り知れない。“J-WALK”としてバンド結成以来、今年は30周年の節目イヤーだった。シングル、アルバムなど数々の作品リリースや30周年ツアーなどが全て白紙となり、事務所経営を圧迫。事務所は業務の縮小を余儀なくされ、中村被告を除く5人のメンバーでの活動を予定しているが、期間・活動内容の目処は立っていない。

　今回の件について所属事務所フリーウェイ代表取締役社長・知久悟司氏は「関係者の皆様、ファンの皆様に対し、多大なご迷惑をお掛けしてしてしまったことを、真摯に受け止め、裁判による判決結果を待ち、今後のJAYWALKの活動を考えたいと思います」とコメントしている。

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