昨年9月に東京・渋谷にラーメン店「鬼そば藤谷」をオープンした物まねタレントのHEY！たくちゃん（31）が、このほどORICON NewSのインタビューに応じ、経営者としての苦悩や奮闘の日々、彼女との破局、本業のお笑いにも通ずる“客寄せ術”について明かした。

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　ラーメンコラムニストとしても活動し、2011年には東京ラーメンショー・バトプリ選手権において初出場で優勝を果たすなど、芸能界きってのラーメン通で知られるたくちゃん。ラーメン激戦区の渋谷に満を持してラーメン店をオープンし、開業当初は話題を集めたこともあって「オープン1ヶ月は良かった」と振り返る。

　ところが、そんなおいしい話は長くは続かなかったようで「魔の時期があった。ラーメン屋の現実を早くも味わいましたね。客があまり来なくて、めちゃめちゃ大変でした」と思い返しては空笑い。プライベートでも、仕事が多忙故に「彼女と別れちゃいました」と自虐混じりに破局を告白。

　それでも「HEY！たくちゃんラーメン」などとタレント名を売りにせず、本名の「藤谷」で勝負をしたお店とあって「味やスタイルで勝負したいと思って、ずっとやって来た。店出してから8ヶ月経ちましたけど、だんだんよくなってきてます。一山超えた感じがある。技術も向上してますし」と現状に手応えをにじませる。

　そのきっかけについて尋ねると「もっと頑張りたいという気持ちを持って接すると、お客さんにもきちんと伝わって、また食べに来てくれる。それって、お笑いにも通ずるなと思って、勉強になった」と力説。

　ラーメン業界は「1年続く可能性は50％、3年続くのは2、30％」と言われるシビアな世界の中。そこで「お客さん一人に対する一杯は、あすの3杯に繋がると思って常にやっています。ラーメン店を始めてから、いろいろと鍛えられていますね」と、すっかり“職人”の顔になっていた。

　たくちゃんはこのほど、東京・六本木のオリコンを来社し、自身が監修を務めた「極旨こんにゃくらーめん」（インターネット通販で発売中）を振る舞い、美味しさをアピール。実際に作りながらも、ラーメン界の重鎮・佐野実氏の物まねや亀田興毅のアゴまねなどを織り交ぜて、場を盛り上げた。

　今回監修するに至った経緯について、たくちゃんは「もともとこんにゃくで、低カロリーのラーメンを作ってみたかった。夜食べても太らないものをと考えて行き着いた」とこだわりを明かし、「一杯、139キロカロリーくらいですから、これ食べて頑張って欲しい。僕も頑張っているので、皆さん、お互いに頑張りましょう！」と呼びかけ。

　さらに、こんにゃく麺を使用した「サラダ麺とかやってみたいですね」と新メニュー開発に向けて大張り切り。お笑いとラーメンを極めるべく「1日1日を大事にしたい」と意気込んでいる。