今月5日に亡くなった歌舞伎俳優・中村勘三郎さん(享年57)の本葬が27日、東京・築地本願寺で営まれ、喪主を務めた長男・勘九郎と次男・七之助が報道陣の取材に応じた。勘九郎は「表現者たるもの、人に愛されて、それを返せるパワーを貯めて出せるようにしないといけない。(兄弟)2人という強みを武器に、助けてもらいながら頑張っていきたい」と、父の遺影を背に力強く今後の展望を語った。 勘三郎さんの遺骨と共に、平成中村座ゆかりの地として来年4月に再び開業する歌舞伎座を訪れた七之助は「変わってなかったのがうれしかった。舞台を見た時、父とここでまたやりたいと思いました」と感慨深げ。勘九郎も「父はすごく喜んでいたと思う。歌舞伎座、昔のままだった」と同調して深くうなずいた。
2012/12/28