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クミコ、デビュー30周年は通過点 復興のため「大ヒット曲出したい」

 今年デビュー30周年を迎えた歌手のクミコ(58)が、11月3日(土)に30周年記念コンサートを東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで開催する。昨年は宮城・石巻で東日本大震災に遭遇、そのほかにもさまざまな経験があったという30年。これまでのキャリアを振り返り「歌とは、北極星みたいな感じ」と語るクミコに、歌い続けることの意味、そして今後のビジョンについて聞いた。

ORICON STYLEのインタビューに応じたクミコ (C)ORICON DD inc.

ORICON STYLEのインタビューに応じたクミコ (C)ORICON DD inc.

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 1982年に、銀座にあったシャンソンの老舗ライブハウス『銀巴里』のオーディションに合格し、プロデビューを果たしたクミコ。2010年には反戦歌「INORI〜祈り〜」が話題を集め、その年にNHK紅白歌合戦に初出場も果たすなど、その声色は全国区だ。

 長きに渡って活躍できる理由を探ってみると「みなさんに知られるようになったのは、ここ10年くらいですので…」と謙遜。それまでの20年を「地中に長く潜っていたセミ」と例えてみせる。

 「一生懸命いろんな音楽を聞いたり歌ったり、トライしてきた20年」だったといい「決して無駄な時間はなかったと思っています。いろんな人と出会えて、“人間勉強”が歌にとっていい素材になりました」。前向きに語る口調や表情からは充実ぶりが漂い、まさにその経験が歌手としてのクミコを支えているように見える。

 全国各地をめぐり、多くの人を魅了してきたクミコだが、昨年にコンサートのため訪れた宮城・石巻で震災に遭う。一時は歌手生活にピリオドを打つことも考えたといい「それまで、命の歌はたくさん歌ってきましたけれど、あのショックで、人生が変わりました」と当時の心情を振り返る。

 その後、昨年11月に「きっとツナガル」プロジェクトを発足し、募金活動など音楽を通じて復興のための後押しを現在も継続。被災地でのコンサートなどで、人々から勇気や希望、かけがえのないものを受け取ったといい「歌=愛に関わる職業をやってきてよかったと思います」と再認識。これまで以上に歌手としての使命感を燃やしている。

 そんなクミコに夢を聞くと「誰もが知ってる大ヒット曲を出すこと」と返ってきた。「力を与えられる歌を出したい。それがあれば、歌い手として最高だと思うんです。そのために努力していきたいし、これからが正念場」と、30周年はまだまだ通過点と強調した。

 30周年記念コンサート『この歌と歩いてきた〜アロング・ザ・ソングス〜』は、デビュー当時の歌を中心とした1部と、代表曲を披露する2部で構成。クミコの集大成、そして今後に向けた姿が垣間見られそうだ。

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