歌舞伎俳優の松本幸四郎、女優の松たか子、松本紀保が2日、都内で行われたミュージカル『ラ・マンチャの男』製作発表会見に出席。俳優の川原和久と交際中で結婚間近と言われている紀保は「お互いに舞台があるので今は仕事に。そういう時が来たら、そういうお話がある」と婚期をにごしながらも順調ぶりを報告。父・幸四郎は愛娘の話題に頬が緩みっぱなしで「すてきな立会人も決まりかけてて楽しみ」と明かすなど、結婚秒読みを認めた。

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　1969年の初演から43年間、ライフワークのように主演を務めている同ミュージカルに幸四郎は「お客様や僕のコンディションも毎日違うし、お芝居は難しいですね」としみじみ。70歳の誕生日を迎える8月19日の公演で通算1200回目の上演となるが「僕は過去も未来も興味がないんです。今が好きなので。過去も未来も今の積み重ねだから」とあくまで通過点として捉えた。

　幸四郎演じるドン・キホーテが想い姫と慕うアルドンサ役の松は「親子ではない、けいこのやりとりがあったり、これが私の親と気付いたりと目まぐるしい。私にとってこの上ない人生」と意気込みを語った。

　2005年から幸四郎と兼務して演出補として名を連ねてきた紀保は、10年ぶりにアントニア役で復帰。紀保が「自分の節目には『ラ・マンチャ〜』がある。今年は人生の節目であるので」と意味深に語ると、報道陣の目つきがギラリ。それを察するように幸四郎は「何かあったんですか？」ととぼけながらも「いい相棒を見つけてね。ホント良かった。ドラマ『相棒』のキャラとは違うけど、優しいですよ」とじょう舌だった。

　娘が嫁に行く寂しさもあるという幸四郎は「その思いを全て『ラ・マンチャ〜』に注ぎたい。でも、ほっとしてるんです。立会人が決まりかけてて楽しみ」と口滑らかで、そんな“おしゃべり”な父に紀保は若干呆れ顔だった。

　ミュージカル『ラ・マンチャの男』は福岡・博多座にて5月5日（土）から5月28日（月）まで、東京・帝国劇場にて8月3日（金）から8月25日（土）まで上演される。

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