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桂三枝、「六代 桂文枝」襲名を立川談志から反対されていた

 落語家の桂三枝(68)が16日、都内ホテルで「六代 桂文枝」襲名発表会見を開いた。誕生日を迎えるちょうど1年後のきょう上方落語の大名跡「桂文枝」の六代目を継ぐ三枝だが、事前に唯一相談した立川談志(75)からは「やめておけ。せっかく一人で三枝の名前を大きくしたんだからそのまま噺家をやっておけ」と猛反対されたという。「2年半迷った」という三枝だったが現在は「迷いも、一点の曇りもなく、来年の7月16日、六代 桂文枝を襲名します。申し訳ない」といい、体調が万全ではない談志に「一刻も早く良くなって下さい」と精一杯の思いを伝えた。

「六代 桂文枝」襲名発表会見を開いた桂三枝 (C)ORICON DD inc. 

「六代 桂文枝」襲名発表会見を開いた桂三枝 (C)ORICON DD inc. 

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 三枝はその後、襲名を決めた旨を談志に報告しようとしたところ談志の体調の都合で直接報告することがかなわず、共通の友人である毒蝮三太夫を通じて意志を報告。談志からはFAXが届き「人生成り行き。三枝より文枝がよくなったのか。じゃあしょうがない、勝手にしろ。三枝のバカヤローへ」と綴られていたという。この日、三枝はうっすら涙を浮かべ、時折言葉をかすませながら談志からのメッセージを読み上げた。

 三枝の師匠でもある五代目桂文枝は“上方落語四天王”といわれ一時代を築き、2005年に他界。その7回忌を迎える今年、総領弟子の三枝が「自身の年齢」を考慮し、さらに所属する吉本興業が来年100周年を迎えるタイミングで「ギリギリかなと決断しました」。襲名同日より大阪・なんばグランド花月を皮切りに『三枝改め「六代桂文枝」』襲名披露興行をスタート。現時点で1000人〜2000人規模の会場で最低全国5都市と海外公演を行い、東京・大阪では襲名披露パーティーを開く予定。

 会見に同席した弟弟子の桂きん枝は「我が一門は、師匠が亡くなって7回忌でも揉めることなく一門20名が手を合わせてこの日を迎えられた。これほど嬉しいことはない」と先輩を後押し。同じく桂文珍も「新しい六代 桂文枝を兄弟弟子みんなで“分母”になりまして、“分子(文枝)”を支えたいと思います」と門出を祝った。

 一方で、自ら大きくした「三枝」の名跡は「誰かに継がすということは考えていない」と明言。桂三枝として作った220本を超える創作落語は今後「これから落語をやるときは文枝が三枝をやることになる。うまく三枝を残せたらと思う」との意向で、今春門下に入った放送作家で芸人の世界のナベアツこと「桂三度」は、「三枝の一番最後の弟子ということになります。“文度”というわけにはいきませんから」と笑わせていた。

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  • 「六代 桂文枝」襲名発表会見を開いた桂三枝 (C)ORICON DD inc. 
  • 「六代 桂文枝」襲名発表会見を開いた桂三枝(写真中央)と、 桂文珍(写真左)、桂きん枝 (C)ORICON DD inc. 
  • 桂三枝の「六代 桂文枝」襲名発表会見に出席した桂きん枝 (C)ORICON DD inc. 
  • 桂三枝の「六代 桂文枝」襲名発表会見に出席した桂きん枝 (C)ORICON DD inc. 
  • 「六代 桂文枝」襲名発表会見を開いた桂三枝 (C)ORICON DD inc. 

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