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　昨年10月に肝臓がんで死去した俳優の緒形拳さんを偲ぶ会が6日（金）、都内のホテルで行われ、次男で俳優の緒形直人をはじめ三國連太郎、西田敏行、笑福亭鶴瓶ら多くの著名人が最後の別れを惜しんだ。過去にドラマで一度だけ共演した鶴瓶は「もし出会っていなければ俳優をやっていなかった。会えば、お互いイタズラもした」と名残惜しそうに話し「僕の落語を一度も見てもらえなかったのは残念です」と無念さをにじませた。

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　西田は「死の覚悟をされているのは何となく聞いていた。今はただただ、ありがとうございましたということ。群れたがらないし、狼のような方。俳優としては哲学者、役者としては職人、緒形さんとしては孤高の人でしたね」と緒形さんを評した。

　故人と同じくお酒が大好きな桃井かおりは、ビールを満杯にいれたコップを持ちながら姿をみせて「人間としてはどうでもいいから、俳優として優れろ！とひと言言われたら私、こんなんになっちゃった。これだけ俳優、特に女優さんが集まる景色は素敵ですね」と人望の厚い名役者として想いを馳せていた。

　会場にはそのほか浅野忠信、池上季実子、いしだあゆみ、岩下志麻、ウエンツ瑛士、奥田瑛二、Gackt、岸部一徳、笑福亭鶴瓶、貴乃花親方、竹野内豊、成海璃子、西田敏行、ピーコ、平泉成、三國連太郎、桃井かおりらが訪れ、関係者を含めて650人が参列した。

　会場の遺影のそばには遺品も置かれ「不惜身命」（ふしゃくしんみょう）と書いた直筆の書やチャールズ・チャプリンの似顔絵、勲章などが並べられた。