9月度の欲しいモノランキングで上位にランクされたなかでも、前月に比べて上昇を見せているアイテム「コミック」（17→14位）、「CDソフト」（3→2位）、「DVDソフト」（15→12位）の内訳を掘り下げてみる。

　男女別の比率で見ると、「コミック」はほぼ半々だが、「CDソフト」「DVDソフト」は男性の需要がやや高く、世代別では、「コミック」「CDソフト」が高校生を中心に動いている。なかでも女子高校生の「コミック」、男子高校生の「CDソフト」は突出しており、それぞれの分野のキー・ポジションになっている。逆に「DVDソフト」では30代・40代の男性層が引っ張っており、“元祖TV世代”のこだわりを見せている。

　もうひとつ興味深いのは、「コミック」「CDソフト」では最も回答数の少なかった30代女性が「DVDソフト」では他の世代と遜色ない回答率を挙げていること。替わってDVDに最も興味を示さなかったのが20代女性。DVDを楽しむよりも、テレビの連続ドラマを見たり、他のスケジュールに時間を取られることの多い世代ということだろうか。

　次に、各アイテムで具体的に名前の挙がったものの中から回答の多かったものをピックアップしてみよう。
　「コミック」のトップは『ONE PIECE』。9月4日に発売された最新刊で43巻目を数えるロングヒット作品だが、『ハチミツとクローバー』『NANA』『DEATH NOTE』など映画化を果たしている旬な作品群を抑えての圧倒的な人気にポテンシャルの高さを見せつけられた思いがする。

　「CDソフト」では堂本光一のファースト・ソロアルバム『mirror』への注目度が高い。しかも高校生層、40代という上下の層から高い支持を受けており、その人気の幅の広さを感じさせる。YUKIの『Wave』、コブクロの『ALL SINGLES BEST』も高い回答率を示しており、好セールスが期待できそうだ。

　「DVDソフト」に目を移すと、ここでは関ジャニ∞の初コンサートツアーを収めた『Heat up!』がトップ獲得。宇多田ヒカルのクリップ集第4弾、東京事変のライヴ作品、中島美嘉のクリップ集＋ドキュメント、aikoのクリップ集第3弾など“女性ヴォーカル”ものが並ぶ。aikoは「CDソフト」でもニュー・アルバムが上位にランクされており、安定した人気ぶりを示している。

【高校生の欲しいもので、具体的に名前の挙がった主な作品】
≪コミック≫
ONE PIECE、ハチミツとクローバー、NANA、DEATH NOTE、のだめカンタービレ
≪CD≫
堂本光一、YUKI、コブクロ、aiko、ラルクアンシエル
≪DVD≫
関ジャニ∞、宇多田ヒカル、東京事変、中島美嘉、aiko


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（2006年8月17日〜8月21日、自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の高校生、専門・大学生、20代社会人、30代、40代の男女各200人、計2000人にインターネット調査したもの）