歌舞伎俳優の市川團十郎白猿(46)、市川新之助(10)が25日、都内で行われた『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台 二月御園座大歌舞伎』の合同取材会に参加した。 冒頭のあいさつで團十郎は「皆さん、メリークリスマス」と一言。「紋付きで、クリスマスっぽくはないんですけど、クリスマスにわざわざお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。團十郎白猿襲名が、今度はいよいよ名古屋の御園座でご披露する。ぜひ、多くの方に名古屋での興行をご覧ください」とした。新之助も「2月の御園座を、ぜひ見に来てください!」とメッセージを送った。 團十郎は「今回は夜の部に『勧進帳』がございますけど、全体的に見やすい演目を並べさせていただいた。團十郎襲名、新之助初舞台ということなので、歌舞伎を初めて見る方でも、歌舞伎をよくご存知の方でも楽しめるような構成に、昼の部も夜の部もしているつもりです」と意図を説明。また、新之助の『外郎売』について、團十郎は「とにかく父としては、この名古屋を『外郎売』の1つの区切りとして。『外郎売』を新之助時代に極めてもらいたい、と。とにかく『外郎売』を徹底的にやらせようと父として思っている。次の大阪は『外郎売』はしない予定です」と明かした。新之助は「名古屋は初めてなので緊張するんですけど、名古屋の方にも楽しんでもらいたいと思っている」と語っていた。 襲名狂言で、團十郎が昼の部で「吉野山」の佐藤忠信実は源九郎狐を、夜の部で歌舞伎十八番の内「勧進帳」の武蔵坊弁慶を勤める。御園座初出演となる新之助は、初舞台狂言として『外郎売』の外郎売実は曽我五郎を勤める。