どん底の騎手人生を歩んできたジョッキー、大下智の復帰に向けた“戦い”に密着し、これまで見ることができなかった、“騎手の世界”の真実に迫るドキュメンタリー番組『もう1度、騎手になりたい。ガンと闘ったどん底ジョッキー』が、カンテレで23日(深1:50〜2:35※関西ローカル)に放送される。ナレーションは俳優の濱田岳が務める。 大下智、32歳。騎手生活11年間でわずか17勝。競馬ファンでも、彼の存在を知る者は少ない。デビュー1年目こそ8勝を挙げたが、その後は鳴かず飛ばずで、1勝も挙げられない年もあり、まさに“どん底の騎手人生”を歩んできた。ここ数年は、レースを間近に控えた競走馬がトレーニングする施設で調教を手伝って生計を立てながら、競馬が行われる土日を家で過ごすという生活を続けている。競馬界では、馬主や調教師が騎手を指名する権利を持つことが多く、成績の良い騎手には騎乗依頼が殺到するが、勝利数の少ない騎手はどんどん騎乗機会が少なくなっていくという現実がある。大下は「今ジョッキー界で120等兵ぐらいちゃう?」と苦笑しながら、ジョッキーとしての立場を自ら評価する。
2018/06/23