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波瑠、戦争関連番組でナビゲーター役に葛藤も「知ろうとするきっかけになれたら」

 女優の波瑠が20日、東京・渋谷のNHKで自身がナビゲーターとして出演する『“原爆の絵”は語る〜ヒロシマ 被爆直後の3日間〜』(8月6日 後1:05〜1:48 総合)の試写会に出席。「私は生まれも育ちも東京で、いまも東京に住んでいて、広島のことは、原爆の惨禍から立ち上がった街だということを知識として知っていても、よくは知らない。なぜ、私ですか、と思いました」と、葛藤があったことを明かした。

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 「実際に体験された方、あるいはそのご家族、お子さんやお孫さん…そういう方たちに、『あなた何も知らないでしょう』と言われてしまったらそれまでですし、『何がわかるの?』と言われたら見たり聞いたりしたことしか知りません、としか言えないので、なぜ私が?と、思いました」。

 しかし、角度を変えて考えると、「よく知らない人の方がたぶん多い。そういう人たちが観るきっかけ、知ろうとするきっかけ、糸口に私がなれたらいいのかな」と思い至り、心を込めて収録に臨んだという。「今回、番組自体がすごいなと思うしかなくて、そういう取り組みのお手伝いが少しでもできてよかったです」。

 波瑠が「すごい」と言った取り組みとは、広島平和記念資料館に所蔵されている、被爆者たちが自らの実体験を描き残した「原爆の絵」およそ4200点を、8Kスーパーハイビジョンの超高精細カメラで撮影し、絵に添えられた貴重な証言、描かれた場面の日時、地点などのすべてをデジタルアーカイブ化したこと。最適な環境下では、本物を肉眼で見るよりも鮮やかに見ることができる上、時間の経過による劣化から絵を守り、後世に伝えいくこともできる。

 番組では、「原爆の絵」を時系列に沿って紹介し、被爆直後の3日間を追体験するように編集。絵に書き添えられた生々しい心境をつづった文章を波瑠と、もう一人のナビゲーター、東出昌大が読み上げていく。

 波瑠は「情感のある文をどんな風に読んだら良いのか、悩みました。全体的には少し距離を置いて、その時の状況や絵を描かれた人の気持ちが伝わるような読み方ができれば、と気をつけて読みました。『戦争は二度とごめんです』と書いてあったのを見て、そのとおりだと思いますし、戦争は二度と起こしてはいけないんだと、改めて思いました」。

 今回、「原爆の絵」に描かれた場所を訪れ、ロケも行った東出について、広島放送局の大久保幸治チーフプロデューサーは「東出さんは『はだしのゲン』を読んで、ヒロシマ・原爆・戦争について考えたことがあったと言っていて、ご自身にもお子さんが生まれて、『命に対して向き合い方が変わった』と言っていたタイミングでの仕事だったので、非常に感情移入されて、広島に来て、現場を見て伝えることに意義も感じてくれていたし、プレッシャーも感じていたと思う。完成したものを観てもらった時には、『観るのがつらい、いい番組になりました。つらかったけれど関われてよかったです』と言っていました」と伝えた。

 番組に合わせて、NHKと資料館が共同で、「原爆の絵」をタブレット操作で検索し、8Kモニターで表示させる「インタラクティブ8Kビューアー」を開発。広島の3D地図上に日時・場所情報をリンクさせたり、それぞれの絵についての作者の説明を日本語または英語で表示させたり、拡大しても作者の筆使いや素材感など超高精細画質で絵を見ることができる。このビューアーと8Kモニターは、8月1日〜16日に広島平和記念資料館に展示される。



関連写真

  • 戦争関連番組でナビゲーター役に葛藤があったことを明かした波瑠 (C)ORICON NewS inc.
  • インタラクティブ8Kビューアー“原爆の絵” (C)ORICON NewS inc.
  • 『“原爆の絵”は語る〜ヒロシマ 被爆直後の3日間〜』の試写会に出席した波瑠 (C)ORICON NewS inc.
  • 『“原爆の絵”は語る〜ヒロシマ 被爆直後の3日間〜』の試写会に出席した波瑠
  • 『“原爆の絵”は語る〜ヒロシマ 被爆直後の3日間〜』より(C)NHK
  • 『“原爆の絵”は語る〜ヒロシマ 被爆直後の3日間〜』より(C)NHK
  • 『“原爆の絵”は語る〜ヒロシマ 被爆直後の3日間〜』より(C)NHK
  • 『“原爆の絵”は語る〜ヒロシマ 被爆直後の3日間〜』より(C)NHK
  • 『“原爆の絵”は語る〜ヒロシマ 被爆直後の3日間〜』より(C)NHK
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