1日のなかで、死亡事故が多発する時間帯は“夕方”だと言われている。通称「黄昏時」と呼ばれる日没後は、“最も危険”とされているのだ。実際、警視庁の統計によると2015年の歩行中の死亡者数は17時〜19時までの時間帯がピークで、最も少ない13時台の5倍以上とされる。このことからも、同時間帯に多くの交通事故が発生していることが伺える。 日が落ちてもしばらくは大気中に太陽光が散乱する影響で、ドライバーは「まだ明るいから大丈夫」と勘違いをしてしまう。結果、ヘッドライトを点灯させるタイミングが遅れ、事故につながってしまうというのだ。こうした背景から昨年、保安基準が改正され、2020年4月以降に販売される新車から「オートライト機能」の搭載が義務化された。
2017/05/20