映画『時をかける少女』（細田守監督）やテレビアニメ『ちはやふる』などのアニメーションスタジオ「マッドハウス」制作による湘南を舞台にした女子高生たちの青春を描く劇場用オリジナルアニメーション『きみの声をとどけたい』が8月公開される。

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　テーマは誰しもが持っている“声”。その“声”にはメールやSNSなどにはない“力”がある。そんな“声”の力を今の時代だからこそもう一度信じてみたい、そんな思いを込めて動き出した企画だ。

　舞台は湘南・鎌倉。海辺の町、日ノ坂町に暮らす行合なぎさは将来の夢が見つからず少し焦っている16歳の少女。「言葉にはタマシイが宿っているんだよ、コトダマって言ってね――」。小さいころ祖母から聞いたコトダマの話をなぎさはある出来事から信じていた。

　ある日、なぎさは何年も使われていないミニFMステーションに迷い込み、出来心からDJの真似事をする。すると、偶然にも放送されたコトバは思いもかけない人に届いていた――。高校生たちが起こす小さな“キセキ”の物語。

　メインキャストは、昨年8月に実施された新世代声優を発掘する「キミコエ・オーディション」の合格者6人からなる新人声優ユニットの「NOW ON AIR」（略してNOA、読み：ノア）と、『ラブライブ！』などを代表作に持つ人気声優の三森すずこが務める。

　監督は、映画『ドキドキ!プリキュア　マナ結婚!!?　未来につなぐ希望のドレス』、『劇場版総集編 オーバーロード』などの伊藤尚往氏。「メインキャラ全員オーディション！　オリジナル劇場長編！　なんと無謀で甘美な企画でしょう。燃えないはずはありません。萌えないはずがありません。彼女たちの魅力とエネルギーあふれる作品にしていきたいです」と、鋭意制作中だ。

　今月25日に東京ビックサイトで開催された『AnimeJapan 2017』に、NOAのメンバーが登壇。担当するキャラクターの個性やアフレコに初挑戦した感想、本作への思いを語ったコメントは以下のとおり。

■NOW ON AIRメンバーのコメント

▼片平美那（行合なぎさ役）
　明るくて元気を与えて、行動力があってコトダマを信じてる女の子です。最初、台本を読んだ時に、なぎさはせりふもいっぱいあって、この役は大変だなと思っていたら、私が演じることになったので最初は不安になりました。ブースに初めて立った時は緊張したけど楽しかったです！　8月の公開に向けて私たちの“声”を大勢の皆さんに届けられたらいいなと思います。わたしたちもPRを頑張っていくので応援してください！

▼田中有紀（龍ノ口かえで役）
　男勝りな性格で思ったことを真っ直ぐに伝える自分の気持ちに素直な女の子です。私自身は、あんまり思ったことをそのまま口に出すことが苦手なので表現できるか不安がありましたが、役と向き合って頑張ろうと思いました。皆で鎌倉の街に行ったとき、心で街のあたたかさを感じました。もう、アフレコも歌も録り終わったので、完成と8月が待ち遠しいです。

▼岩淵桃音（土橋雫役）
　大人しけれどしっかりしていてお菓子作りが趣味、皆のお母さんみたいな癒し系の雫は、ツインテールにネガメのルックスも最強にかわいいですし、もし私が男の子だったらタイプです！　癒し系の女の子は私の憧れだったので、キャラクターを通してみんなを癒せたらうれしいです。8月の公開を楽しみにしていてください。

▼飯野美沙子（浜須賀夕役）
　美人で名門女子高に通い、ほかの子たちとは少し環境が違う上品なお嬢様。気が強い女の子でもあったので、役と仲良くなれるか不安でした。三森（すずこ）さんと一緒にアフレコをした時は緊張しましたが、マイク前や音響監督とのやりとりもすべて初めてだったので、ドギマギしたけど勉強になりました。三森さんから干しいもをもらって一緒に食べて、とってもうれしかったです（笑）。この作品は魅力的なキャラクターときれいなロケーションですてきな作品となると思うので、ぜひ劇場で観てほしいです。そしてこれから歌も演技も“NOW ON AIR ”6人で頑張っていきますので、私たちも応援してください！

▼神戸光歩（中原あやめ役）
　ラジオが好きで自分に好きなものに対して熱いけれど変人ですと言われていて、合う役を選んだよと監督に言われた時は、『私、変人なのかな』と思いましたが、とても優しい子なので私にしかできない役を演じたいと思いました。初めていただいた役なので、つたないところがあり、まだまだですけど、自分たちの今できる精一杯のことをキャラクターたちと同じように走っていきます。応援よろしくお願いします。

▼鈴木陽斗実（琵琶小路乙葉役）
　見た目も性格もゆるふわ系の音楽が好きな女の子で音楽で人を喜ばせたい思いがあって、そこはすごいな、えらいなと思いました。私も音楽が大好きなのでこの役に決まってから、急にピアノを練習しだしたり、役作りをしました。初のアフレコで戸惑うこともたくさんあったけど、私たちのまっすぐなひとつひとつの思いとメッセージが込められている作品なので、ぜひ観ていただきたいです。

■公式サイト
http://kimikoe.com/movie