人気グループ・Kis-My-Ft2の北山宏光が6月27日より東京グローブ座にて上演される舞台『あんちゃん』でストレートプレイ芝居としては初主演を飾ることがわかった。2015年の『滝沢歌舞伎 10th Anniversary』以来2年ぶりの舞台出演となり、北山は「初の単独主演をさせて頂けると聞いたときは、ビックリして『俺が？　主演？　大丈夫？』と何度も確認をしてしまいました」と率直な感想を明かしている。

　同舞台は自身の劇団「ONEOR8(ワン・オア・エイト)」公演をはじめ、さまざまな劇団やプロデュース公演を手がける田村孝裕氏の作・演出によるオリジナル作品。「人は誰かを悪者にしないと生きていけないのか？」をテーマに幼い自分と家族を捨てた父を憎み、悪者にして生きてきた青年の前に突然、その父が現れたことで青年に巻き起こる“家族”への葛藤を描く。

　初タッグとなる田村氏に北山は「田村さんとは初めてご一緒させて頂くので、少しでも成長できるようについていきたいと思っています」と意気込みを語り、「舞台を観終わって劇場の扉を開けて出て行くとき、皆さんの心にポッと灯をともせるようなお芝居を目指して頑張りますので、是非劇場に足を運んで頂きたいです」とアピールしている。

　テーマを念頭に置きながら田村氏は「評判や評価、特に批判は以前よりも断然、身近になった。悪行への許容範囲が狭まったと言い換えることもできる。そんな時代にトップアイドルに君臨する北山さんには尊敬しかないが、何より凄いのは、『悪』を一切感じないことだ」と評する。

　「人間誰しも『悪』の部分を持っているはずなのに『善』ばかりが目についてしょうがない。でも芝居においての人間らしさは『悪』にたくさん詰まっていると私は思う。ご一緒するにあたり、どこかにいるはずの『悪』を垣間見るべく、必死になってけいこしようと思います」とコメント。バラエティー番組などで見せる北山の明るいキャラクターとは違った表情をみせてくれそうだ。