アイドルグループ・ももいろクローバーZが11日、横浜アリーナでニッポン放送のライブイベント『ももクロくらぶxoxo 〜バレンタイン DE NIGHT だぁ〜Z！ 2017＜裏＞』を開催。終演後、報道陣の囲み取材に対応し、8日に急逝した後輩グループ・私立恵比寿中学（エビ中）のメンバー、松野莉奈さん（享年18）との突然の別れを惜しんだ。

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　急逝のニュースを百田夏菜子（22）は大阪で撮影中、ほかの4人はロケ中に知った。高城れに（23）は「すぐには理解できなくて。きっとニュースがうそなのかなって…」とショックを隠しきれない様子で、百田も「もっともっと苦しんでる身近な存在の人たちは、計り知れない思いで今もいるんだろうなと思うと、言葉の中身が出てこない」と声を絞り出した。

　「今でも信じられていないというか、信じたくない」とうつむき気味で話した玉井詩織（21）。「よくレッスンを終えてお母さんたちも含めてランチに行った…」と、思い出を振り返ると、これえきれずに瞳を潤ませ「そのときは身長が変わらなかったのに会うたび、会うたび、追いつけないくらい身長が大きくなって、大人っぽくなったなと。でも話すと昔から変わってない莉奈ちゃんで、それが印象的です」と沈痛の面持ちで話した。

　佐々木彩夏（20）は「事務所に入りたてのウォーキングレッスンで一緒だった。緊張して打ち解けられなかったけど、そのときに松野さんがいてきれいな子だなと。あまりお喋りができなかったけど、それからだんだん交流して濃い思い出がたくさんある」と回顧。有安杏果（21）も「そんなに年も変わらないのにどんどん大人っぽくなったけど、中身は無邪気。いつも私たちのくだらない遊びに付き合ってくれた。みんなでお喋りしてるときも率先して盛り上げれくれて、楽しかった思い出がいっぱいあります」と気丈に語った。

　ライブ開演前には、5人全員がステージに上がり、リーダーの百田が「私たちも本当に突然のことですごくびっくりしています」と“涙声”で心境を吐露。それでも「このあとのライブを暗い顔して歌っても、りななん（松野さん）もそして観に来てくれてるお客様みんなも何も喜ばないと思うので、最後まで精一杯やらせていただきます」と言葉に力を込め、前を向いた。

　約3時間に渡り、即興ドラマを織り交ぜたライブイベントをメンバー全員、“笑顔”で全う。高城は「全部台本なしは初めて。どうなることかと思ったけど、うまく丸く収まったかな」と充実感をにじませていた。

　松野さんは、体調不良により7日のコンサートへの出演を取りやめ、自宅で休養をしていたが、翌8日未明に病院へ搬送され、その後死亡が確認された。10日には、所属事務所が死因について「致死性不整脈の疑い」と公表。25日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで「松野莉奈を送る会」が執り行われる。