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“オジサン”主演ドラマが続々登場 そのチャーミングな魅力で若年層をも魅了

 ひと昔前まで、“オジサン”と言えば常に煙たがられ、若年層からは“うるさい”“汚い”など忌み嫌われる存在だった。だが近年はその“オジサン”を主演としたドラマが続々登場。ヒット作の続編となる『三匹のおっさん』(テレビ東京系)は来年1月から第3シリーズを開始するほど好調。さらに遠藤憲一、大杉連、寺島進といった錚々たるオジサン俳優が出演する“オジサン版テラスハウス”のようなドラマまで放送されるという。ここ最近、オジサンが大躍進しているようだが、果たしてそのイメージにどのような変化が起こっているのだろうか?

◆1月からは、まさに“オジサンラッシュ”なドラマ編成

 オジサン版テラスハウスとは、来年1月13日から放送される深夜ドラマ『バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜』(テレビ東京系)のことで、名脇役として知られる6人(遠藤憲一、大杉漣田口トモロヲ、寺島進、松重豊光石研)が主演で、しかも本人役として登場するというコメディ。海外の動画配信サイトから大型ドラマのオファーを受けた6人の名脇役たちが、監督からの要望で役作りのために3ヶ月間シェアハウスで共同生活を送る…という設定。『テラスハウス』(フジテレビ系)や『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(同系)のように若い男女の話ならまだしも、オジサン6人が共同生活をするドラマなど、誰が想像しただろうか。

 とは言え、イイ歳したオジサンが家事の分担や朝食の献立でモメる……なんて姿は確かに笑えそうだし、何より名脇役たちが豪華すぎて、深夜ドラマの共演ではもったいないとさえ感じてしまう。また『三匹のおっさん3』は、北大路欣也泉谷しげる志賀廣太郎の3人が主人公。幼なじみ3人組の私設自警団の活躍を描いた“痛快勧善懲悪ドラマ”として、未だ安定した人気を誇っているのである。

 「さらに1月には、鬼嫁(小泉今日子)と思春期の息子と娘を持つ堤真一さんが、さえない中年サラリーマン兼スーパーヒーローを演じる『スーパーサラリーマン 佐江内氏』(日本テレビ系)も放送されますし、“現代版・寅さん”として好評を博した吉田鋼太郎さん主演の『東京センチメンタル』(テレビ東京系)のスペシャルドラマ『東京センチメンタルSP〜 千住の恋〜』も放送されるなど、この1月からはまさに“オジサンラッシュ”なんです」(エンタメ誌編集者)

◆“国民的俳優”が若い世代から出ていないということもオジサン俳優台頭の要因!?

 確かに1月期の“オジサン主演”ドラマの豊富さには目を見張るものがある。その背景にはいったい何があるのだろうか?

 「単純に日本が高齢化社会になったこともあるでしょう。テレビ視聴者の年齢層も上がっているので、彼らに合わせたリアリティとシンパシーを考慮した結果とも言えます。あと、ここ最近は老若男女に愛されるような“国民的俳優”が若い世代から出ていないということもあるかもしれませんね。木村(拓哉)さんや福山(治)さんあたりは誰もが認める大スターですが、40代を超えている。菅田(将暉)さんや山崎(賢人)さんのような若手俳優も育っていますが、中高年層まで幅広く浸透しているかというと疑問です。また、メインの視聴者層は、バブルが弾けたあとにいろいろと苦労を積んでる世代ですし、年齢的にももうひと花咲かせたい願望もある。彼らを鼓舞させるような“正義漢”や“ヒーロー”が奮闘するドラマは需要があるんですね。一方、今まで脇役として活躍していた遠藤憲一さんが、『お義父さんと呼ばせて』(フジテレビ系)で渡部篤郎さんとダブル主演を張り、その演技が女性に“カワイイ”とまで評されたように、若い層がオジサンのチャーミングに改めて気づいてきたこともあるでしょう。吉田鋼太郎さんもそうですが、オジサン俳優陣からは今後もどんどん新しいスターが誕生してくと思いますよ」(前出の編集者)

 そうなると、この“オジサン俳優の台頭”現象は、どうやら一過性のものではなさそうだ。確かにオジサン俳優たちは脇役としても場数を踏んでおり、安定した演技力の持ち主ばかり。若手俳優よりも役の振り幅は広いし、制作側にしても安心して起用しやすい。このままオジサン俳優たちがさらに台頭してくれば、若い層のオジサンへのイメージも、歳がいってる=経験豊富、老けてる=シブい、ダサい=カワイイ……など、印象や表現がオセロゲームのようにポジティブに変換されていく可能性もありそうだ。さらには同世代の視聴者からの共感も得られ、感情移入もしやすいとなれば、オジサン俳優たちの活躍はまだまだ続くことになりそうである。



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