女優の小泉今日子が8日、都内で行われた舞台『シブヤから遠く離れて』のプレスコールおよび取材会に出席した。

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　渋谷を舞台にした同作は、とある古い邸宅に思いを残す青年・ナオヤと、建物さながら蝕（むしば）まれ我が身をもてあます女・マリーの現前化しない愛の物語。2004年に初演され、今回、岩松了が演出を手がけての再演となる。

　初演に続き、マリー役を演じた小泉は「12年前なんでどうしようと…」と不安をのぞかせつつ、「あの頃よりはどこか深くなっているかも」とにっこり。「渋谷の街がテーマですが、12年間一番変わったのは渋谷かなと思います」と振り返った。

　主役のナオヤを演じるのは若手俳優の村上虹郎。岩松と小泉の満場一致で、同役に決定したという。

　小泉は、幼少期の村上と会っており「昔、お友達と何人かで会ったとき走り回っていた」と回想。「それから成長の過程はみていませんが、突然青年として現れて一緒に芝居をしているのはちょっとした奇跡。わくわくした」と村上の成長にしみじみだった。

　村上は、小泉と共演を果たし何か影響を受けたのかと聞かれると「言葉には表せられないが、少なからずまねをしている部分はありますね」と明かした。

　同作は、あす9日から25日まで東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演。鈴木勝大、南乃彩希、豊原功補、橋本じゅんらが出演する。