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リリー・フランキー、俳人・小林一茶役「真摯に向き合う」 知られざる半生が初映画化

 イラストレーターで俳優としても活躍するリリー・フランキー(52)が、映画『一茶』(2017年公開)で江戸時代を代表する俳諧(はいかい)師・小林一茶を演じることが12日、わかった。世間に知られる一茶のイメージを刷新した藤沢周平氏の原作を基に、知られざる半生を初めて映画化する。

小林一茶を演じるリリー・フランキー (C)2017「一茶」製作委員会

小林一茶を演じるリリー・フランキー (C)2017「一茶」製作委員会

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 「やせ蛙 まけるな一茶 これにあり」「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」。一茶の俳句は、風雅を尊ぶ伝統において、より素朴な世界観のなかに人間の心情を謳(うた)い、後世に続く偉人に大きな影響を与えてきた。同映画では、長年にわたる一茶と家族との愛憎、世間との埋まらない溝への葛藤、時に執拗なまでに求めた愛情など、知られざる“人間・小林一茶”とその家族の物語が描かれる。

 エッセイスト、小説家、作詞家としても活動するリリーは「一茶の句が、なぜ、今も人々に愛されるのかを、自分なりに考え、一茶自身の愛しさを伝えることができたらと、恐縮しながら、真摯(しんし)に向き合いたいと思います」とコメント。「一茶のように、低い目線で、人間臭く生きてゆくこと。その在り方と、くじけない気持ちを少しでも定着できるよう、無欲の欲で、作品に献身したいと思います」と決意を語っている。

 エグゼクティブ・プロデューサーの松田貢氏は「この映画を見て若者は『一茶』の生き様に衝撃を覚え、中年は困難な人生に前向きに生きることを再認識し、老年は自分の欲求の追及に自信を深めます。全ての人が感銘する映画になることを確信しております」と自信をにじませ、「来年モントリオール映画祭に出品する予定です。日本人のすばらしさを海外でわかってもらえる作品になることと思います」と期待している。

 リリーのほか、一茶との確執を持ちながらも彼の作品に強い影響を与え続けた母・さつを中村玉緒、一茶思いの異母弟・仙六を伊藤淳史、父・弥五兵衛を石橋蓮司、最初の妻・菊を佐々木希が演じるほか、水川あさみ、立花美優、高橋かおり内野聖陽奥田瑛二が出演。

 『かぶき者慶次』『ナイフの行方』『テンペスト』の吉村芳之氏が監督、『武士の献立』『武士の家計簿』など時代劇を得意とする柏田道夫氏が脚本を担当する。9月15日よりクランクインしており、一茶の故郷である長野県を中心に撮影を行い、2017年公開予定。

関連写真

  • 小林一茶を演じるリリー・フランキー (C)2017「一茶」製作委員会
  • 知られざる半生が初めて映画化される (C)2017「一茶」製作委員会
  • 小林一茶を演じるリリー・フランキー (C)2017「一茶」製作委員会
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