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小松菜奈、撮影現場で毎日泣きはらす 『溺れるナイフ』わずか17日間で撮影

 ジョージ朝倉氏の人気漫画を女優の小松菜奈、俳優の菅田将暉のW主演で実写化した映画『溺れるナイフ』(11月5日公開)。新鋭・山戸結希監督が、気高く危うい10代の破裂しそうな恋と衝動を描いた本作は、わずか17日間という短い日数で撮影が行われた。複雑な感情が入り乱れ、毎日泣きはらしていたという小松は「悔しい思いもたくさんありました」と振り返っている。

映画『溺れるナイフ』にW主演する(左から)菅田将暉、小松菜奈 (C)ジョージ朝倉/講談社 (C)2016「溺れるナイフ」製作委員会

映画『溺れるナイフ』にW主演する(左から)菅田将暉、小松菜奈 (C)ジョージ朝倉/講談社 (C)2016「溺れるナイフ」製作委員会

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 都会からきたティーン誌のモデル・夏芽(小松)と、地元の神主一族の跡取り・コウ(菅田)の一生に一度のラブストーリーを描いた本作。原作の舞台となった和歌山の片田舎で撮影が行われた。

 山戸監督は「17巻分の原作を17日間の現場の中で撮影すること」は、「小松菜奈さんと菅田将暉さんが、毎日原作1巻分の夏芽とコウを濃密に追体験してゆく」ことだと捉え、2人の身に次々ふりかかる事件や、芽生えてゆく鮮烈な感情をスピーディーかつエネルギッシュに撮り上げた。

 撮影中は、菅田が「非常にピリピリした現場でした。だからこそ生まれるものがあると信じて臨んでいました」と語るように、重々しく息の詰まるような時間もあったという。山戸監督のなかに生きる『溺れるナイフ』の登場人物たちと、生身の俳優の思いが食い違うこともあり、そこに山戸監督と俳優たちの“真剣勝負”が生まれた。

 夏芽を体現した小松は「最初、夏芽のことがよくわからなくて、日々の撮影もハードな中で、不安になったりしました。迷惑をかけたり、悔しい思いもたくさんありました」と当時の苦悩を吐露。“真剣勝負”に真っ向から挑み、完成した本作を初めて観たときは、過酷な撮影を思い出し涙が止まらず。さらに、鬼気迫る空気感も、映画に通底する張り詰めた緊張感を醸成するのに一役買っていると衝撃を受けたという。

 撮影を務めた柴主高秀氏は、撮影中にあふれる感情を抑えきれず泣いていたという小松を見て「ファインダーをのぞきながら、彼女がいかにこの作品と格闘しているかを感じました。監督ばかりでなく、キャストも、スタッフも、全員格闘していました」とコメントし、山戸監督も「去年の夏に夏芽として生きようともがいた小松菜奈さん、それに寄り添おうとする菅田将暉さん2人の姿が、傷つきながら輝こうとする夏芽とコウの心と二重写しになった作品だと気付きました。撮影の苦しいきらめきが青春の時間として焼き付いてくれました」と話している。

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