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SMAPも私生活もネタにする、中居正広がシフトチェンジ?

 このところ、中居正広が自身の番組で“ぶっこむ”ことが話題になっている。「このタイムリーな時期に」と自ら現状を持ち出してSMAP解散報道を想起させ、SNSでも盛り上がる事態に。さらに、それはSMAPネタだけにとどまらず、中居自身のキャラクターもシフトチェンジさせているように見える。

SMAPは8月14日、年内の解散を発表した

SMAPは8月14日、年内の解散を発表した

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 12日放送の『Momm!!』(TBS系)で珍しく結婚願望を語り、翌13日放送の『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)でも具体的にプライベートを告白した中居。内容はそれぞれ、「結婚したら騒がれずに相手と仲良くできるだろうから楽しみ。70、80歳になるかもしれないけど」(『Momm!!』)、「部屋は3LDK、インテリアはこだわりがない。カーテンがつんつるてん(短い)なのでトランクを置いて目隠ししている」(『〜ミになる図書館』)というもの。一見他愛もない話に聞こえるが、ここまで具体的に私生活が語られることは少なかった。「最近週刊誌がピンポンしてくるから、配送は頼みたくないんだよね!」と現在の彼ならではのエピソードも交えつつ、「座椅子をニトリで買おうと思った」と、多くのCMを抱えるわりに企業名を明かしていたことも珍しい。

 中居といえば、いわゆる“歌下手キャラ”がテッパンではあるが、実は他にも様々な“キャラ変”を経てきている。売れる前の尖りを隠さないキャラ、売れ始めた時期のいい人キャラ、そして1996年の森且行の脱退と前後してSMAPの中で調整しながら確立していったキャラ。1997年、草なぎ剛がドラマ『いいひと。』(フジテレビ系)で主演する頃になると、“いい人”を彼に任せるかのように偽悪的なキャラクターに少しずつ変化していった。

 その後も、当時アイドルとして前人未到であった30代〜40代になると、「どこまで(アイドルという着ぐるみの)チャックを開けるか」と悩み、試行錯誤を繰り返してきた。『ミになる〜』で告白した「白髪が多い」という話も、その一環かもしれない。そもそも“結婚不適合キャラ”も、世間の“大人としてこうあるべき”という認識の裏をかいたものであり、“こんなキャラだったら面白い”という意外性から生まれたものだろう。

 このように、年齢や状況、ニーズに合った変化をする中で、自らのパワーとキャパシティを広げてきた中居。おそらく“作っている”わけではなく、ヤンキーっぽさに純粋さ、潔癖、意固地……と、すべて彼の中にある多角的な要素を元に、出し方を“調節している”のだろう。それは、“どうしたら観ている人が楽しめるか?”を追求した、中居流の自分を使った見せ方である。

 キャラを小出しにするたびに、少しの戸惑いと新しい価値観をお茶の間に提供してきた彼。世の注目を集めるSMAP解散報道をネタにできるのも、これまで様々な“マイナス要素”を逆手にとってきた中居の力量あってこそだ。グループにしても中居自身にしても、刻々と状況が変化する今、彼がこれから選ぼうとする方向をしばらく見守りたい。
(文/坂戸希和美)

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