人気アイドルグループ・AKB48の小嶋陽菜が、文豪・谷崎潤一郎の傑作小説『痴人の愛』の文庫本(宝島社)の表紙を飾ることが18日、わかった。また、帯文コメントは芥川賞作家の羽田圭介氏が担当している。 同作は、生真面目な電気技師の男・譲治が、妖艶な美少女・ナオミと出会い、その美貌に魅せられて破滅していく様を描いた、谷崎潤一郎の私小説にして、“耽美主義”の代表的作品。文庫の刊行にあたり、編集者がポイントに考えたのが、発表当時に「ナオミズム」という言葉を生み出すほど妖艶で魅力にあふれ、日本文学史に残る悪女である「ナオミ」を思わせる表紙モデルの人選。さまざまな候補があがるなか、昨年発売され大ヒットを記録した小嶋の写真集『どうする?』に収録されたコケティッシュなワンカットがイメージと合致し、採用が決まった。
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2016/02/19