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司会が変わっても大丈夫? 長寿番組で重要な“フォーマット”

 新年早々、ビッグニュースが相次いだ芸能界だが、後発ながらインパクトを与えたのが、石坂浩二と『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)の一連の騒動だ。結局、石坂は3月で降板、さらに“日本で一番長くテレビ番組の女性アシスタントを務めた人物”である吉田真由子も“卒業”する。引退した島田紳助氏も含めると、長寿番組を支えてきたメインの3人がすべて去ることになるが、それでも番組は4月以降も継続していくのだ。長寿番組における司会者の役割について改めて考えさせられる騒動だった。

■意外に違和感を感じさせない『アド街』『アタック25』

 長寿番組の“顔”である看板司会者が番組を去って、「あの人がいなきゃ番組が成り立たないんじゃないか」と思っていても、意外に長寿番組は続くという事実がある。人気長寿番組『出没!アド街ック天国』(同)の司会を務めた故・愛川欽也さんが降板した際も、同番組に出演してきた薬丸裕英や峰竜太が司会になるかと思いきや、『あさイチ』(NHK総合)の井ノ原快彦が司会に収まり、意外に何の違和感もなくこなしている。40年以上続く日本一の長寿クイズ番組『アタック25』(テレビ朝日系)でさえ、2011年に司会の児玉清さんが亡くなると、番組も終わるのではと思われたが、昨年からは“土曜のお昼の顔”谷原章介が昔から司会してたかのようなノリで番組を進行させている。

「特に紳助さんの引退は、紳助さん司会の各番組がどうなるか危ぶまれましたが、『なんでも鑑定団』は今田(耕司)さん、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)は東野(幸治)さん、宮迫(博之)さん、後藤(輝基)さんの持ち回り司会制(改編時の特番は明石家さんまが司会)で定着しています。視聴率もさほど落ちていません。むしろテコ入れになった感もあって、皮肉と言えば皮肉です」(番組制作会社スタッフ)

 確かにひとりの大物司会者に依存した番組作りでは、マンネリ化もするし、このご時世、スキャンダルも含め、いろいろとリスクが高すぎるようだ。視聴者に対する新鮮味やのちの人材育成という意味でも、この“行列のできる方式”は成功例とも言え、かなり有効な手段なのかもしれない。このまま大物司会者は番組から消えていくのだろうか?
「結局、長寿番組は長年にわたり継続しているわけですから、その番組なりのフォーマットが確立されているんです。『なんでも鑑定団』にしても、番組の流れ・構成はほとんど変わっていません。紳助さんがいなくても番組自体の面白さは変わらないし、石坂さんのトークシーンがカットされていたとしても、視聴者もオープニングでその姿を見れば、ああ、やっぱり『鑑定団』だなあって安心するでしょう。だから2年あまりの“異常事態”があったとしても、それほど騒がれることもなかったんです」(前出・スタッフ)

■司会が変わっても基盤ができていれば番組は続く

 極端に言えば、“交代劇”の時は騒がれても、番組のフォーマットさえでき上がっていれば、司会者は誰でもいいということになる。しかし、そもそも長寿番組のフォーマット自体、当初からの出演者である大物司会者やタレントの個性を取り込んで作り上げたものである。『鑑定団』にしても、物知りで美術品の鑑定に定評がある石坂が、テレビ東京の番組に出ていること自体、視聴者に与えた印象はかなり大きい。いわば石坂が番組に与えた“格”が、『鑑定団』の成功につながったとも言える。そして、それこそが大物司会者・タレントにしかない実力でもあるし、その番組独自の個性や味を醸し出すことになる。

 現在、活躍しているタレント司会者、上田晋也、有吉弘行、設楽統などにしても、単純に番組進行に長けているだけではなく、やはり看板となる司会者の“色”が濃く出ているからこそ、番組の人気にもつながっている。番組のフォーマット化が成功すれば、安定した視聴率をキープできる長寿番組になる可能性は高いのだが、それでも立ち上がり当初の面白さを差別化する要素として、司会者の個性は重要なポイントだ。後進・後続の将来の名物司会者のためにも、長寿番組であればなおさら、番組成功の“功労者”を活かす“懐の深さ”を見せてほしいものである。



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