2014年10月から全6回にわたってNHKで放送された大型自然ドキュメンタリー『ホットスポット 最後の楽園 season2』。全放送回において俳優の福山雅治自身が現地に赴き、未開の森林やそこに生息する動植物の驚きの生態を体験レポートして話題になった。

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　ゴリラとの距離が数メートルという緊迫した状況に遭遇したり、高所が苦手ながら地上40メートルのツリークライミングに挑んだり、各地の類人猿の食べ物となる植物や木の実を口にしてその味に顔をゆがませたり、カメレオンとキスしたり。ミュージシャンでも俳優でもない、等身大の福山がそこに。福山自身が撮影した美しい風景や珍しい生き物の写真も目を見張るものがあり、中でも、世界各地で遭遇した動物の赤ちゃんの写真からは、福山のまなざしのあたたかさが伝わってくるようだった。

　中米コスタリカやボルネオ島では、天敵から身を守る為に進化し、樹木や葉の模様にそっくりなハネや体を持つ昆虫を紹介。じっくり目を凝らしてみなければ、発見できないほど、完璧に周囲の風景にとけ込んでしまうその昆虫。未開の森で、長い歳月をかけ、進化してきた。この珍しい昆虫が擬態している姿を見て、福山も思わず「僕も擬態したいですね。渋谷の街を歩く時に。これは（周囲にとけ込んで）発見できないですね」と感心していたことも。

　番組は、4Kカメラ（ハイビジョンカメラの4 倍の解像度を持つ）や小型無人ヘリコプターを使用して撮影され、世界初のスクープ映像も多数。本編と、2013年と14年に放送された特別番組2本を収録した特典映像付きのBlu-ray＆DVDが発売中。