柳楽優弥が再び充実期

 『誰も知らない』で、史上最年少となる14歳での『第57回 カンヌ国際映画祭』主演男優賞受賞から11年。25歳となった、俳優・柳楽優弥が再び充実期を迎えている。

 『アオイホノオ』(TX系)で地上波の連続ドラマでは初主演を果たし、映画『最後の命』でも主演を務めた14年から今年、その勢いはさらに増し、1月期ドラマ『まっしろ』(TBS系)に出演。その後、NHK連続テレビ小説の『まれ』、9月には主演映画『合葬』で時代劇に初挑戦した。来年もすでに発表されているだけでも、主演作の『ディストラクション・ベイビーズ』をはじめ、『ピンクとグレー』『任侠野郎』と計3本の映画出演が決定している。

 同志社女子大学情報メディア学科教授の影山貴彦氏は、変わった点として「力の抜き加減」を挙げる。「14歳で華々しいデビューを飾った時は
まだまだ全力投球だったが、その後、様々な逆境を経るなどして、人生経験を積んできた。今の彼の演技には、それを乗り越えた者だけが得られるゆとり、幅のようなものを感じます。カンヌ受賞作の『誰も知らない』で終わらなかったのは、単に作品に恵まれただけでなく、彼に役者としての真の資質が備わっていたからこそ。ビギナーズラックではなかったということを、何年もかけて、自らの力で証明し続けている」と語る。

 また、今後、『誰も知らない』で柳楽のブレイクのきっかけを作った「是枝監督作品で主演を演じるのが観たい」と語る同氏。実現の際には一回りも二回りも成長した姿を見せてくれることだろう。

(コンフィデンス 15年12月21日号掲載)



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  • 25歳となり、新たな魅力で活躍中の俳優・柳楽優弥
  • 映画『ディストラクション・ベイビーズ』(16年5月公開)では、暴力的で「劇中のセリフは5つほど」という寡黙な若者を演じる(C)2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会
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