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芸能界を生き抜く“したたかさ”を身に付けた華原朋美

 2012年12月に復帰してから約2年半、最近は恋愛がらみのトピックでも話題になることが多い華原朋美。そうした姿勢に対して少なからず批判の声も聞かれるなかで、以前のような危うさは消え、デビュー当時からを知るファンは逆に“逞しくなった”と安心する人も多いのではないだろうか。過去も赤裸々に話す様は、いっそ清々しい印象さえ受ける。

年齢を重ねて歌手としても成長を見せている華原朋美(写真・西田周平)

年齢を重ねて歌手としても成長を見せている華原朋美(写真・西田周平)

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■デビューから急激なブレイク、活動休止…乱高下の歌手人生

 モデルやアイドルとしての活動を経て、1995年9月に小室哲哉プロデュースによる「keep yourself alive」で歌手デビューした華原朋美。自身も出演するCMソングとなっていたデビュー作はいきなりTOP10入り、累積37.0万枚を売り上げるスマッシュヒットとなり、続く10月に発売された2ndシングル「I BELIEVE」ではミリオンを達成。瞬く間にトップアーティストの仲間入りを果たした。

 プロデューサーである小室との仲は、デビュー前に週刊誌に書かれたことをきっかけに、当初からオープンにされていた。しかし、それはマイナス要素になるどころか、ルックスや独特な歌声、天然キャラクターが受けて同性ファンからもカリスマ的な人気となり、華原のファッションなどを真似た“カハラー”という若者も出現するなど勢いは増すばかり。その後も「I‘m proud」「Hate tell a lie」などミリオンヒットを連発し、1996年に発売されたアルバム『LOVE BRACE』ではダブルミリオン(累積257.1万枚)を記録している。

 しかし、1999年に小室との破局が報じられた頃から暗雲が立ち込めはじめる。健康面や精神面での不安が囁かれ始め、テレビなどで見かける姿にどこか危うさを感じるようになった。そうして幾度か活動休止・復帰を繰り返したのち、2007年に所属事務所、レコード会社が契約解除を発表。長らく表舞台から姿を消すことになってしまった。デビューからカリスマ的人気を獲得していただけに、彼女を心配する声や早い回復・復帰を願う声も多かったと記憶している。

■“恋愛依存体質”を逆手にとった“戦略”

 2011年ごろより実兄のブログなどで復帰目指して奮闘する元気な姿が公開され、その動向に注目が集まる中、2012年12月の『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)に「I’m proud」で出演し、本格復帰。以前と変わらぬどころか、表現力や力強さを身に付け向上した歌唱力、堂々としたパフォーマンスは当時とは比べ物にならないほどで、放送後は賞賛の嵐。2013年6月にはセルフカバーアルバムを発売し、歌手として新たなスタートを切った。

 しかし、復帰当初から「またすぐに活動休止してしまうのでは…」とファンから危惧されている部分もあった。というのも表向きには“恋愛依存体質”は変わっておらず、小室への未練とも取れる発言が続いていたからだ。しかし明治天皇の玄孫、竹田恒泰氏との交際が噂された頃から様子が変わり始めた。関係について“含み”を持った発言は自ら発信するものの、核心に触れるような要素がなかなか出てこない。竹田氏の新恋人や結婚が発覚した際にも、ショックを受けるような素振りは見せるが……。一見、恋愛に依存している弱い女性にも見えるが、頻繁に自らネタにしているあたり、どこか意図的な印象さえ受ける。最近では新日本プロレス・本間朋晃からの告白も話題を集めた。

 もちろん、恋愛をことごとくネタにする彼女に対して、一部ではバッシングも起こっている。しかし、年齢を重ねて精神的に自立し、弱点でもあった恋愛をネタにできる強かさを身に付けたのであれば、ひとまず昔からのファンも一安心といったところではないだろうか。むしろスキャンダルも糧に変えるくらいの気概がないと、今の芸能界を生き抜くのは厳しいだろう。とはいえ、やはり“お騒がせ”キャラにとどまらず、今後は本業の歌手で本格的に再ブレイクしてほしいもの。彼女の次なるステップアップを見守りたい。

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