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篠崎愛、“大ブレイクしない”ことで新たなポジションを確立

 最近、テレビや雑誌で目にする機会が多くなったグラビアアイドルの篠崎愛。ナース服姿で熱唱する薄毛治療『AGA』のCMも頻繁に放送され、名前は知らなくても「歌のうまいあのコね」という認識度は、今や中高年の間でも高まっているはず。単なるグラビアアイドルから脱却し、新しい立ち位置を提示し始めた篠崎愛の戦略を検証してみよう。

■芸歴10年、“グラビア冬の時代”を生き抜く胆力

 篠崎は今年でデビュー10周年と意外に芸歴は長く、そもそもは巨乳&童顔という世の男性を魅了するルックスを武器に、グラビアデビューを果たしている(もっともデビューは13歳で、実際に幼かったのは事実)。デビュー当時は“グラビア冬の時代”といわれた時期で、なかなかスターが出ることもなかったが、彼女は持ち前のルックスで多くの雑誌の表紙やグラビアを飾り、すでに若い層を中心とした男性の間では知名度が高かった。その後グラビアはグループアイドル勢にほぼ席巻されてしまうのだが、篠崎は吉木りさや、紗綾らとともに、アイドル以外のグラビアシーンを牽引し、40作ものイメージDVDを発表、それぞれスマッシュヒットを飛ばしてきた。

 そうした地道な活動が実を結んだのか、2010年あたりから徐々にバラエティ番組などにも進出、2012年にはオードリーの春日にテレビ番組で公開告白されて「ごめんなさい」とフッたり、アンガールズの田中も篠崎にフラれたことを告白するなど、その存在感を高めていく。一方でアイドルユニットAeLL.(現在は活動休止中)に参加するなど、歌手としての活動も始め、『カラオケ★バトル 芸能界No.1決定戦』(テレビ東京系)では94.848の得点を記録したほか、『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)の「最強歌ウマ集団にカラオケの得点で勝てるか仕分け」などにも出演、その抜群の歌唱力が世間にも知られるようになる。

■公然とAKB48を批判、その“お騒がせ感”で話題を継続

 そして2014年5月、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)に出演し、「AKB48がグラビアアイドルの畑を荒らしている」「ここ数年、グラビアアイドルの需要がすごく減ってきてみんな困ってる」「AKB48って名前があるだけでパッと仕事が決まる」等々、AKB48批判ともとれる発言を繰り返し物議を醸すが、(2013年に『ナカイの窓』(日本テレビ系)でも同様の発言をしている)、これがマツコ・デラックスや中居正広にも賞賛され、ネットユーザーにも「誰も言えないことをよくぞ正直に言った」などと評価された。
 
 このように、篠崎がときどき発する“問題発言”が、結果として篠崎の知名度を上げてきたのも事実。最近でもK-POPアーティストとの熱愛が報道されたり、ソロCDを発表したり(2008年にソロデビュー済み)、自分自身のAI(人工知能)化構想を、パーソナル人工知能の研究開発をするオルツと電通と共同開発することを発表したりと、話題性には事欠かない。一部には、ありがちな“売名行為”と見る向きもあるが、篠崎の場合、それほど露骨な“やりすぎ感”もなく、なぜか嫌味にはならない。前述のAKB48に関する発言にしても、『ナカイの窓』では「私もグループアイドルやってて、向こうのほうが全然上なんですけど…」などと、フォロー的な前置きをする気遣いも見せるし、歌手デビューを果たした現在も、歌手活動まっしぐらではなく、グラビアには出続けているのだ。

 老若男女、誰もが知るような大ブレイクはない。しかし、篠崎に対していつのまにか“見たことある”“聞いたことある”“あの子か”という感想を持ったことがある人も多いのではないだろうか。そこそこ話題になる言動を起こしても、決してやりすぎず、一般層への知名度を徐々に上げつつ、じわじわと確実に自分の活動の場を広げていく。それでいて、一番の武器でもある豊満なボディは出し惜しみしない。それが天然なのか、それとも計算ずくなのかは本人にしかわからないが、厳しいグラビア業界において、10年も生き抜いてきた理由は、このあたりにあるのかもしれない。こうした篠崎愛的な活動は、新しいグラビアアイドルの“立ち位置”として、大いに参考になるところがあるのではないだろうか。

(文/五目舎)



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