江戸風俗研究家の杉浦日向子さんの名作『百日紅(さるすべり)』を原恵一監督が長編アニメーションとして映像化した『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』(公開中)が、フランスで開催された『第39回アヌシー国際アニメーション映画祭』(現地時間6月15〜20日開催)で長編部門審査員賞を受賞した。原監督としては、2011年に同映画祭に出品した『カラフル』で長編部門審査員特別賞&観客賞を受賞して以来4年ぶり、通算3冠となる。 同作は、海外でも人気が高い浮世絵師・葛飾北斎の娘・お栄が、父や仲間たちとともに自由闊達(かったつ)に生きる姿を江戸の四季をとおして描いた作品。今回、長編部門のコンペティションには、『百日紅』を含め全8本が出品。「強い意志をもった女性と、芸術と創造の力を描いた素晴らしい作品」と、審査員の満場一致で受賞が決まった。
2015/06/22