日本文学振興会は19日、「第153回芥川賞・直木賞」(平成27年上半期)の候補12作を発表した。お笑い芸人による純文学作品として今期、大きな話題を集めたピース・又吉直樹の『火花』が芥川賞にノミネートされた。選考会は7月16日に東京・築地「新喜楽」で行われる。 芥川賞候補は『火花』のほか、自身初のノミネートとなる内村薫風の『MとΣ』▽『シルエット』で「第44回群像新人文学賞」優秀作など受賞多数、今回が4度目の候補となる島本理生の『夏の裁断』▽『指の骨』で「第46回新潮新人賞」を受賞した高橋弘希の『朝顔の日』▽『楽器』で「第43回新潮新人賞」を受賞、今回が初のノミネートとなる滝口悠生の『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』▽4度目の候補となる羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』の──計6作。
2015/06/19