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禊は済んだの? 前科者の芸能人“早期”復帰の是非

 様々なメディアを通して知名度を高め、時代を象徴するアイコンとしての使命を架せられた芸能人という職業。それだけに、不祥事を起こした際はセンセーションと化し、人々の間に大きな驚きと深い失望を呼ぶ。同時に、“事件”後の彼らの動向も話題を招く。禊(みそぎ)は十分なのか? 復帰には早いのでは? という声は、復帰のタイミングで常につきまとう。

◆事件を起こした芸能人の早期復帰、75.2%が「反対」

 今回、ORICON STYLEでは10代〜50代の男女を対象に、「事件を起こした芸能人を早期復帰させる体勢に関して賛成か、反対か?」という調査を実施。その結果、【賛成】が24.8%、【反対】が75.2%と、3倍に及ぶ圧倒的大差で【反対】の声が上回る結果となった。

 【反対】の主なコメントとしては、「世間に悪影響を与えると思うから」(静岡県/10代/女性)、「芸能人が簡単に復帰してしまうと犯罪を助長させる可能性があるから」(東京都/20代/男性)、「すぐ許されては、犯罪の抑止効果にはならないから」(愛知県/50代/男性)といった“社会的影響力”を憂慮したものが占める。一方で、「一般人なら会社も解雇されて社会復帰するのは大変なのに、芸能界は甘すぎる」(千葉県/10代/女性)、「一般人なら許されないのに、芸能人は何をしても許せるという風潮がおかしい」(福岡県/50代/女性)、「芸能界は犯罪者に対して甘すぎると思う。一般の会社では復帰などありえないこと」(兵庫県/50代/男性)と罪を犯した人物だけでなく、その復帰を容認する芸能界に対してモラルを問う意見も多く見られた。

 これに対して、【賛成】と答えた人のコメントには、「犯罪を起こしてもやり直すチャンスは与えられるべきだと思う」(奈良県/10代/女性)、「復帰できる場所を与えるのはいい」(埼玉県/10代/女性)、「すぐに復帰というのはどうかと思うが、再起への道を残すことは必要。その代わり、事件の経緯や悲惨さを公衆に伝える役割も担うべきだと思う」(愛知県/20代/男性)など、罪を犯したことについての十分な“反省”を前提として“復帰”への道を開いてあげる必要はある、との声が目立った。

◆芸能人の罪に対する最後の“審判”は、一般大衆が握っている

 「芸能活動にすぐ復帰するのは、反省しているように見えない」(千葉県/20代/女性)という【反対】意見に代表されるように、早期の復帰が十分な“反省”に結びつかないという捉え方する視聴者が大半なのが事実。確かに、「反省しました」という懺悔の言葉を耳にしてからほどなく活動を再開するケースも少なくないし、大麻や覚せい剤などの“違法所持・使用”に関する事件では同じ人物が罪を繰り返すケースも多く、それらが一般の人々の芸能人に対する信頼を失墜させていることは否めない。その多くは「復帰=免罪符」という“甘い”自己判断がもたらすものであり、それがメディアに載って拡散されていくという結末ばかりを見せつけられては、“早期復帰反対”という声が上がるのも当然と言える。

 とはいえ、良くも悪くも“人気”が重要である芸能人にとって、“忘れられる”ということは最も恐ろしい状況だ。一般人が同じように罪を犯した場合、それを十分に償って“ほとぼり”が冷めた状況で社会復帰するのと、芸能人が“ほとぼり”が冷めた状況で復帰するのとでは、意味合いがやや異なる。“忘れられた存在”になる前に、誰も振り返ってはくれないという状況になる前に、復帰を果たしたいという思いは自然と強くもなるだろう(自業自得と言ってしまえばそれまでだが…)。

 罪とは異なる例だが、スキャンダルなどでバッシングを受けた芸能人がテレビ復帰するのも、それと似たようなもの。「復帰しても、人気がなければすぐにいなくなると思うし、芸能界でやっていけるのは、世間が受け入れているからだと思う」(賛成/沖縄県/10代/女性)というコメントが表しているように、芸能人の罪に対する最後の“審判”は、人気の浮沈に直接かかわる大衆が握っているのだ。

【調査概要】
調査時期:2015年4月1日(水)〜4月7日(火)
調査対象:自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女1000名
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査



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