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野村周平、初声優の苦戦語る「学んで成長しないと」

 2015年のブレイク俳優として今その名が常にメディアで取り上げられる俳優・野村周平(21)。2010年に俳優デビュー、12年にはNHKの連続テレビ小説『梅ちゃん先生』で注目を集め、今まさにブレイクのきざしを見せている若手実力派が、6月5日公開の新作劇場アニメ『台風のノルダ』では主人公の声優に初挑戦している。

『台風のノルダ』で声優に初挑戦した野村周平 (C)ORICON NewS inc.

『台風のノルダ』で声優に初挑戦した野村周平 (C)ORICON NewS inc.

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◆不安が的中した、声だけの表現の難しさ

 同作は、13年公開の『陽なたのアオシグレ』で話題を呼んだスタジオコロリドによる2年ぶりの新作。物語の舞台は、観測史上最も大きな台風が接近中のとある離島の中学校で、生徒たちは翌日に控えた文化祭の準備に追われていた。東シュウイチ(野村)は幼少時より打ち込んできた野球を辞めることを決め、そのことで親友の西条(金子大地)と仲たがいをしてしまう。そんな東の前に、突如ミステリアスな赤い目の少女ノルダ(清原果耶)が姿を現す…。

 野村は主人公・シュウイチ役で声優デビューを飾る。「素直にうれしかったですが、自分のなかでの挑戦でもある。これからは俳優も声優にチャレンジしていく時代だと思うので、自分はどれくらい声優としてできるのか、不安な気持ちもありました」。

 そんな思いを抱いて臨んだアフレコでは、俳優業との違いに苦戦したという。「俳優もまだまだ難しいですが、声だけで感情を表現するのが難しくて。監督から、初声優なのに『いつも通りやってください』ってアドバイスされました(笑)。走っているシーンでは、『はぁはぁ、疲れた、苦しい』って声だけで走ることを表現するのに、実際に走っちゃいましたし。ちょっとした動作の音を求められることが俳優業とは一番違ったけれど、俳優業で学んだことが生かせる部分でもあった」と実感を込める。

◆学んで成長していくために「今を生きる」

 役柄と同じく野村も小・中学校は野球部に所属し、セカンドのポジションを担当。青春時代については「そんなに美しいものではなかった」とさっぱりした印象だったが、野球の話になると経験者だからこそわかる思いを熱弁した。

 「セカンドはそんなに目立たないけれど、影の頑張り屋さんなんです。ショートだったら球が飛んできますが、セカンドには基本こない。でもたまに来るからびっくりする。ピッチャーはいいなぁって思っていたくらい目立たないけれど、セカンドだって重要なんですよ」。

 そんなセカンド経験者らしく、俳優業でもデビューして以降、努力を重ねて確かな演技力と存在感で経験を積み、昨年は『日々ロック』で映画初主演も飾った。「順風満帆に歩んでいるのでは?」と聞くと、当の本人は「敏感に変化を感じ取れないので、以前とどう変わっているのかわからない。自分では今はまだそんなに役者業が安定していないと思っているので、これからもいろんなことを学んで成長しないと」と背筋を正す。

 「今回新たなことにチャレンジができたので、また声優をやりたいですね。あとは、今を生きること。今いただける仕事としっかり向き合って、一日いちにちを大切に過ごしていきたい」。インタビューには終始落ち着いた口調で対応していたが、目にはしっかり熱意が込められていた。

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  • 『台風のノルダ』で声優に初挑戦した野村周平 (C)ORICON NewS inc.
  • 役柄と同じく野村も小・中学校は野球部に所属し、セカンドのポジションを担当した (C)ORICON NewS inc.
  • 『台風のノルダ』で声優に初挑戦した野村周平 (C)ORICON NewS inc.
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