俳優の今井雅之（54）が21日、自身のブログを更新。大腸がんのため、5月から全国公演を予定していた舞台『THE WINDS OF GOD』を降板することを報告した。

　ブログで「現在は抗がん剤治療を行っており、開腹手術、また抗がん剤による副作用等の影響もあり、舞台上での発声に限界があり、お客様に完璧な状態で舞台をお観せすることが出来ません」と体調面の不安を告白し、「こんな兄貴見せられない！と判断し、舞台出演を断念する決断に至りました」と降板の経緯を説明。

　続けて「ホンマ悔しくて悔しくてたまりません！」と苦しい胸の内を露わにし、「公演を楽しみにしていてくれたファンの皆様、本当に申し訳ありません」と謝罪。また、関係者にむけても「ご心配、ご迷惑をおかけする運びとなり申し訳ありません」と重ねて謝罪した。

　公演は一部で中止となるものもあるが、俳優の重松隆志が今井の代役を務めることも発表。今井は5月下旬の公演への出演を目指し、体に負担のかからない程度の仕事とリハビリに取り組んでいくという。

　今井は「今は治療を第一に、絶対に元気になり舞台に戻って参りたいと思っております」と復活に向けて意気込み、「WINDSは自分の魂です。ご来場頂いたお客様に絶対に満足して頂ける自信があります！是非劇場へ足を運んで頂き、ご観劇頂ければ幸いです」と、ライフワークとしている舞台への思いをつづっている。

　今井は、今年2月に行われた同舞台の制作発表会見で、昨年末に大病を患い、一時は「余命3日」とまで診断され、腸の緊急手術を行ったことを明かしていた。