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長渕剛、激白(2)「もし俺が本気でキレたら誰か止めてくれ」

初の冠番組×富士山ライヴ 長渕剛ロングインタビュー(2/3)

■誰かがキレたら「俺が受け止めるから絶対に止めるな」

――シンプルなセットで、熱い議論が繰り広げられています。

 人間対人間の真剣勝負なので、この番組にエンターテインメント性はそれほど必要ないんです。文句の言い合だけで20分続いたとしても、それでいいじゃないか、と。答えなんて出なくていい。もし俺が本気でキレちゃったら「誰か止めてくれよ」と言ってあるし、逆に誰かが怒って俺に飛びかかってきたら「俺が受け止めるから絶対に止めるなよ」という方針です。

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――歌手や俳優として、さまざまなことを経験してきた今の長渕さんだからこそ、できる番組なんですね。

 僕の人生というものは、周りの大人たちとの関係で作られてきたものです。そのなかで、時代の風というものがあり、ある時は僕がヒーローとして扱われたり、逆にある時は悪いヤツとして扱われたり。芸能界の暗黙ルールというものの中で、思いっきり悪の底に突き落とされたこともありました。そういうことをたびたび経験してきて、それでも腐らず今こうして凛としていられるのは、僕に大切な仲間がいたからです。

 仲間というのは向き合うものじゃなく、むき出しにして腹を割って話ができる仲間がいた。彼らにも、そんなむき出しの感情をぶつけ合える仲間という感情を共有したいし、テレビを観ている人たちにも感じてもらいたいですね。

――今年8月には富士山で10万人規模のオールナイト・ライヴを計画されています。

 40年近く前に歌の世界に入って、これまでに400曲くらい書いてきました。歌の世界で生きてきた自分が、歌の世界で死んでいくんだな、ということをそろそろ意識する年齢になってきました。そう考えた時、歌う、ギターを弾く、テレビで語る、ラジオで語る、絵を描く、そういった今まで自分が体験してきたことを表現する全ての引き出しを、全部出そうと思ったんです。オールナイト・ライヴもその一つで、体力的には、もう最後ですから、それも含めて全部やろうと思っています。

 僕は「ファン」という言い方が嫌いで、「仲間」と呼んでいるんですが、仲間に支えられて作ってきた自分のエネルギーをすべて使い果たして死ぬことが、今までたくさんの仲間を引き連れてきた僕にとっての礼儀だと思っています。60歳も目前にして、体力的にも厳しいけど、朽ち果てないように努力をしなきゃいけないと思います。だから、仲間には「絶対に観に来いよ」と言いたいです。

――まさに命がけの戦いですね。

 僕は、仲間たちにも「責任があるぞ」と言いたい。駆り立てるように僕の歌を求めて、「次は?」「次は?」って追いかけてきて。のどから手が出るほど本当の歌が欲しかったはず。だから僕は、仲間のために一生懸命に歌を作ってきた。そして、2004年に7万5000人を集めて桜島でオールナイト・ライヴをやったら、それ以来、毎年ずっと「剛さん、桜島の次はどこ?」「どこ?」ってさらに追いかけてくる。そしたらこっちも「桜島の次は富士山しかねぇじゃねーか!」ってなってね(笑)。

 そして、仲間たちにこう問いかけたいんです。「10年前のライヴを思い出せよ。あれからお前の日常はどうなった。良かったことも悪かったこともあっただろう。人それぞれいろんなことがあっただろうけど、俺もお前たちも、だいたい同じようなことで喜び、同じようなことで怒り、悲しんできたと思う。そして、震災を機に、さらにいろんなことを考えたと思う。でも、ここからさらに前に進むために、日本の霊峰、富士山の麓に集まって、みんなで富士山に叫んでみようじゃないか」ってね。(3へ続く)



関連写真

  • 冠番組『ブチまけろ!炎の魂―長渕炎陣―』の本番前、資料を読み込み集中する長渕剛(撮影:辻徹也)
  • 本番前に気合をみなぎらせ、真剣勝負に挑む長渕剛(撮影:辻徹也)
  • 討論に熱が入り、思わず立ち上がることも(撮影:辻徹也)
  • 炎長・長渕剛(右)共にMCを務めるのは副炎長のグランジ・遠山大輔(左)(撮影:辻徹也)
  • 番組では生歌も披露し、若者にメッセージを届ける(撮影:辻徹也)
  • 自分の経験から若者にメッセージを届ける(撮影:辻徹也)
  • 神経を集中し、収録に臨む(撮影:辻徹也)
  • 本音をさらけ出した若者には、本音でぶつかる(撮影:辻徹也)
  • 自分の経験から若者にメッセージを届ける(撮影:辻徹也)
  • 枠をはみ出し、本音をぶつけあうのが番組のコンセプト(撮影:辻徹也)
  • 収録前の打ち合わせでは、リラックスした表情も(撮影:辻徹也)
  • 時には自らの体を張って、若者の主張を受け止める(撮影:辻徹也)
  • 大人として、怒るときにはしっかり怒ることも伝えていく(撮影:辻徹也)
  • 収録直前に神経を集中させる(撮影:辻徹也)

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