アニメ&ゲーム カテゴリ
ORICON NEWS

2014年映画興行、邦画は今年もアニメが牽引 『アナ雪』効果で興行収入に加速

 日本映画製作者連盟(映連)は27日、都内で記者発表会を開き、2014年(平成26年)の全国映画概況を報告した。総興行収入は2070億3400万円(前年比106.6%)で2000年以降で3番目の成績となり、総動員数は1億6111万6000人(前年比103.4%)となったことを発表した。

『アナと雪の女王』MovieNEX(C)2014 Disney

『アナと雪の女王』MovieNEX(C)2014 Disney

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 2014年に日本国内で公開された作品は邦画615本(前年比+24本)、洋画569本(同+43本)の合計1184本で、初の1000本超えとなった昨年から順調に数字を伸ばした。

 昨年の会見では、同連盟の岡田裕介会長らが消費税増税のあおりを受けると危機感を吐露していたが、興行収入は4年ぶりに2000億円を突破したほか、総動員数も微増。歴代3位の興収254億8000万円を記録した『アナと雪の女王』の影響を聞かれた岡田会長は、邦・洋画ともに今年もアニメが強かったことに触れて「『アナ雪』のおかげで加速がついた。『アナ雪』ばかりではないけれど、勢いに速度がついてほかの作品にも影響があった」と見解を述べた。

 漫画原作やアニメ作品の強い理由に関しては「映画はスターが支えてきた。今の若者たちはアニメのなかから出てくるスターに憧れている」と話していた。

 興行収入1位は山崎貴監督作品『永遠の0』(東宝)の87.6億円で、2位も山崎監督作品『STAND BY ME ドラえもん』(東宝)が83.8億円。東宝の島谷能成社長は「山崎貴監督の映画愛が多くのお客様を捉えて牽引してくれた」と感謝。アニメーションは9本で45%、自社制作作品は9本で26.7%という結果になり「アニメや実写もシリーズものが強かった」と話していた。

◆2014年興行収入上位10作品

1位:『アナと雪の女王』254.8億円(WDS)
2位:『永遠の0』87.6億円(東宝)
3位:『STAND BY ME ドラえもん』83.8億円(東宝)
4位:『マレフィセント』65.4億円(WDS)
5位:『るろうに剣心 京都大火編』52.2億円(WB)
6位:『テルマエ・ロマエ II』44.2億円(東宝)
7位:『るろうに剣心 伝説の最期編』43.5億円(WB)
8位:『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVlE』42.6億円(東宝)
9位:『名探偵コナン 異次元の狙撃手』42.1億円(東宝)
10位:『ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』35.8億円(東宝)

WDS=ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン、WB=ワーナー・ブラザーズ

関連写真

  • 『アナと雪の女王』MovieNEX(C)2014 Disney
  • 記者発表会の模様 (C)ORICON NewS inc.
  • カメラ男も登場 (C)ORICON NewS inc.

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索