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明治「ガルボプレミアム」が大人気! 食品業界で“プレミアム化”加速

 食品業界で“プレミアム化”の動きが加速している。明治は14日、発売から18年を迎えた人気商品「ガルボ」シリーズのプレミアム商品「ガルボプレミアム 深みカカオ」を全国で販売開始した。“プレミアム”と銘打たれているだけあって、その深く濃厚な味わいは絶品。希望小売価格は1箱(60g)で220円(税別)と若干高めに設定されているものの、Twitterや口コミサイトなどでは「ビターで美味しい」と、購入者からの評判も上々となっている。消費税増税により“節約志向”も高まっていると言われるなか、今なぜ“プレミアム”商品に人気が集まっているのだろうか。

ビターで濃厚な大人の味に、リピーターも続出中の「ガルボプレミアム 深みカカオ」

ビターで濃厚な大人の味に、リピーターも続出中の「ガルボプレミアム 深みカカオ」

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■背景にあるのは消費の二極化

 プレミアム感を打ち出し話題を集めている商品の代表的な例は、セブン&アイ ホールディングスがPB商品の高級ラインとして展開している「セブンゴールド」だろう。昨年4月に販売を開始した「金の食パン」は、コンビニやスーパーで販売されている食パンの価格としては高めだが、味や食感にとことんこだわったことで“美味しい”と話題を呼び、わずか4ヶ月で販売個数1500万個を超える大ヒット商品に。これ以外にも、「金のハンバーグ」や「金のビーフシチュー」、サントリーと共同開発した「金のビール」など、“高価格・高価値”の商品を多数ラインアップし、人気を集めている。他にも、山崎製パンはこの10月よりチルドデザートの新ブランド「PREMIUM SWEETS」シリーズを立ち上げ、スイーツ分野でのプレミアム商品の展開をスタート。続々と“プレミアム化”された食品が発売されているのだ。

 その背景として挙げられるのが、消費の“二極化”。ここ数年の消費トレンドは、日常生活ではなるべく安価なものを購入する“節約志向”の一方で、自分の好きなもの、こだわりのものなど“高付加価値”の商品に対しては対価を支払うという傾向がある。特に普段より数百〜数千円高いもので「プチ贅沢」を味わう人が多く、その点でちょっと頑張ることで“大人の贅沢な時間”を手に入れられる食品はうってつけといえる。

 冒頭の「ガルボプレミアム 深みカカオ」も、カカオのブレンドにこだわったビターチョコレートを独自の製法で薄い焼き菓子にしっかりと染み込ませた“こだわり”の味わいが、人気の理由。明治の開発担当者は、開発の経緯について「「ガルボ」は、他にはない独特の食感と、しっかりとしたチョコの満足感で、たくさんのお客さまに愛されている商品です。この「ガルボ」だけのおいしさを、より多くのお客さまに味わっていただきたい、という強い思いで開発したのが、「ガルボプレミアム」です」と話し、そのこだわりについては「「大人に向けたワンランク上のガルボ」として、焼き菓子やチョコレートの配合だけでなく、大きさや薄さ、バランスにもとことんこだわりました。薄いプレート状に仕上げた焼き菓子に、奥深いカカオの味わいのチョコレートを中までしっかりと染み込ませ、さらに香りとコクの調和がとれたチョコレートでコーティングしました」とコメント。サクサクとした食感からじわりと染み出してくるチョコレート、ビターで濃厚な大人の味に、リピーターも続出中だ。

 手軽に「プチ贅沢」を味わうことができる食品業界のプレミアム化が加速することで、“高価値・高価格”商品のニーズはますます高まっていきそうだ。

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