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能年玲奈、『あまちゃん』後“空白の時間”を明かす

 NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で国民的ヒロインとなった能年玲奈。同作で共演した有村架純や福士蒼汰がその後、ドラマや映画、CMなどに途切れる間もなく立て続けに出演し、すっかり今年の顔になっているのとは対照的に、これまで作品出演は控え、メディア露出もほぼ抑えてきた。そんな“空白の時間”を経た能年の待望久しかった次の主演作『ホットロード』が公開された。

待望の主演作『ホットロード』が公開された能年玲奈(写真:逢坂 聡)

待望の主演作『ホットロード』が公開された能年玲奈(写真:逢坂 聡)

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 『あまちゃん』後の女優業から離れた期間。それは、『カルピスウォーター』CMキャラクターや、映画『カラスの親指』『グッモーエビアン!』出演など、エンターテインメントシーンを駆け抜けてきた能年にとって、それまでの生活、仕事環境が一変することになり、必ずしも本意ではなかったのかもしれない。しかし、女優として次なるステージへ向かうためには、あまりにも大きな天野アキの定着したイメージから抜け出すための時間、そして戦略が必要だったのだろう。その間の生活を聞いてみると、芝居からは離れて新しいことに挑戦していたようだ。

「服を引っ張り出してテーマを決めて写真を撮ったり、新しいことをしようと絵とか創作したりしていました。(新しいこととしては)ミシンで洋服も作っています。小泉(今日子)さんがミシンをプレゼントしてくださって。ワンピースとかスカートを型紙なしで自分で作ります」

 本人にとっては、作品から離れることへの不安も少なからずあったようだが、ニュートラルな状態に身を置く期間は、精神的な成長のためのよい充電の時間になっていたようだ。ポジティブなオーラを放ちながら楽しそうに話す様子からは、今の自身への溢れる自信が感じられる。

 そんな能年の『あまちゃん』後の初となる作品は、主演映画『ホットロード』。国民的ヒロインの次の役柄に向き合うためには、気持ちの切り替えも必要だった。そして、そこには静かな熱い想いを込めていた。

「(『あまちゃん』から)期間が空いてからの撮影だったので、疲れはとれていたし。私がこの役をやる意味が出ないとダメだと思ったので、そこの部分はがんばりたいなと思っていました」

 『あまちゃん』を終え『ホットロード』の撮影を経たいま、女優としての自身の成長を聞くと、しっかりと考えてから答えてくれた。

「踏ん張れるようになったかな。私だと認識してもらえる演技を、この役で軸をブラさずにやるのがすごく難しかったので。ヘニャッとなりそうなときがあったんです。冒頭の万引きをした後のシーンとか、家で何も食べずにじっとしているところからワッとなっちゃうシーンとか。でも何とか踏ん張って、ブレないところでやれたと思います」

 大ヒットした朝ドラ後の初主演作。否が応でもその作品の興行成績はこれから注目されることだろう。しかし、今まさに成長中の能年にとっては、それがどういう結果を迎えようとも、それもひとつの糧となり、さらなる躍進を遂げるに違いない。12月にはもう1作の主演映画『海月姫』も公開されるが、その頃の姿を今から楽しみにさせてくれる。

能年玲奈インタビュー『踏ん張れるようになったかな…』

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