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アイドルプロジェクト 相次ぐ声優陣のソロデビュー

 KADOKAWAとランティス、サンライズによる新世代アイドルプロジェクト『ラブライブ!』から誕生した、9名からなるアイドルプロジェクト、μ’sがアニメ版のオープニングテーマや劇中歌を収録した音楽CDで好セールスを連発している。6月には担当声優陣が相次いでソロデビューを発表するなどアーティスト活動も活発化している。

μ’sのシングル「それは僕たちの奇跡」(4月23日発売、TVアニメ版第2期OPテーマを収録)は、14年上半期で累積9.4万枚を売り上げるヒットを記録した

μ’sのシングル「それは僕たちの奇跡」(4月23日発売、TVアニメ版第2期OPテーマを収録)は、14年上半期で累積9.4万枚を売り上げるヒットを記録した

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■アニメ第2期の放映を受けCDセールスも急伸

 KADOKAWAとランティス、サンライズによる合同プロジェクトとして10年にスタートした『ラブライブ!』。雑誌『電撃G’ s magazine』の誌上で、アイドルプロデュース企画としてストーリーを展開し、9人組の架空のアイドルユニット、μ’sや、派生ユニットが歌う劇中歌を、アニメ、ゲームとも連動させながら、ランティスより発売している。

 14年上半期では、μ’s名義の作品だけでも、累積9.4万枚を売り上げたシングル「それは僕たちの奇跡」(4月23日発売、TVアニメ版第2期OPテーマを収録)を筆頭に、シングル4作品がTOP100入りした。

 『ラブライブ!』では、プロジェクト開始当初より、雑誌をファンとのコミュニケーションの場として活用している点が、注目される。グループ名や選抜ユニットの公募のほか、楽曲ごとにメインメンバー(センター)を決める“総選挙”などが誌面上で行われ、ファンの声を受けるかたちでアニメ、ゲームのストーリーが展開されてきた。これまでにも、派生ユニット、Printemps、BiBi、lily whiteの選抜、ユニット名の決定や、登場メンバーによるデュエット企画がファンの声を通じて実施された。

 こうした参加型の企画が、コアファンを増やすことにひと役買った。アニメやゲームの中のストーリーに自分達の意見が反映されることで、“プロジェクト”の一員になった気持ちが得られ、応援する気持ちを生み出すことに成功した。

 さらに同作の人気を高めたのが、13年1月からスタートした、TVアニメ(TOKYO MXほか)だ。μ’sメンバーを演じる声優を段階的に発表するなど、放送開始に向けてアニメファンの盛り上がりを作ると、第1期オープニングテーマ「僕らは今のなかで」は初動1.0万枚を売り上げ、12位にランクイン。その後も、劇中歌が軒並み累積2万枚以上を売り上げる好セールスを記録している。さらに、14年4月からスタートした第2期オープニングテーマ「それは僕たちの奇跡」では初動売上6.6万枚と急伸している。

 μ’sは本年2月に、さいたまスーパーアリーナでライブイベントも開催。アニメやゲーム内に留まらず、声優陣がイベントやライブ、ラジオなどで積極的に発信することで、リアルなアイドルグループとしても人気を獲得することとなった。実際、μ’sの人気の高まりは、声優自身のアーティスト活動へも波及しており、今夏以降にアーティストデビューを予定している声優が次々と発表された。新田恵海、内田彩がソロデビュー。さらに、飯田里穂とPileは4to6というユニットを結成し、8月20日にデビューといった具合だ。

 プロジェクト開始から5周年を迎え、6月30日には、劇場版の製作を発表。アニメ第2期BD第1巻も10.3万枚を記録するなど、勢いは増す一方。出演声優陣のアーティスト活動なども活発化し、音楽シーンでの同作関連の動向も大いに注目される。(ORIGINAL CONFIDENCE 14年7月14日号掲載)

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  • μ’sのシングル「それは僕たちの奇跡」(4月23日発売、TVアニメ版第2期OPテーマを収録)は、14年上半期で累積9.4万枚を売り上げるヒットを記録した
  • μ’s、シングルが好調な売り上げ(表)

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