女優の新垣結衣が、小説『ささらさや』を実写映画化する『TWILIGHT ささらさや』（2014年秋公開）で母親役に初挑戦することがわかった。夫役は大泉洋が演じ、新垣と大泉は今作が初共演になる。新垣は「新たな挑戦にドキドキしていますが、演じる役とともに成長できる機会をいただけた事を嬉しく思います。大泉さんは、伝えたいことをとても良く汲み取ってくださる方で、とても頼りにさせていただいています」とコメントする。

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　原作は、ファンタジーとミステリーを融合した物語として話題になった名作小説（幻冬舎文庫）。突然の事故で夫を失った妻は、生まれたばかりの息子とさまざまな苦労を乗り越えて生きていくが、やがて亡き夫はそんな二人をいろいろな人の体を借りて助け出す。不思議な街で起こるユーモラスな奇蹟を描く、切ない夫婦の愛の物語。

　そんな同作で新垣は、不幸を乗り越え子育てに奮闘しながら、やがて強く成長する母親を演じ、演技派としての新境地に挑む。撮影に臨む新垣は「（撮影の）合間もお芝居のアイデアもおもしろくて、楽しく撮影しています。壮大壮絶ではありませんが、愛情溢れたとても可愛らしいストーリーで、見終わった後に心があたたかくなる素敵な映画になるように精一杯がんばりたいと思います」と意気込む。

　人に乗り移って妻を助ける亡き夫を演じる大泉は、「あの新垣結衣さんの夫役という、男性なら誰もが羨む大役をいただき、この上ない喜びを感じております。新垣さんとは初共演ですが、とても落ち着いている大人な女性という印象です。そしてこちらが困るくらいに真っすぐな眼差しを向けてくれる美しい方です」としながら、すでに現場では初共演とは思えないほど息のあった夫婦姿を新垣と披露しているという。また、作品については「この映画は笑える展開の中に一瞬の切なさが入り交じる、素敵な作品です。無理に泣かせようという演出は全くありませんが、気がつけば涙が出てるような映画だと思います。最高の作品にするべく、全力でがんばっていきます」（大泉）とアピールする。

　監督は『60才のラブレター』『ガール』『神様のカルテ』などの若き俊英・深川栄洋。共演には、中村蒼、福島リラ、つるの剛士、波乃久里子、藤田弓子、小松政夫、石橋凌、富司純子らが名を連ねる。