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他人ごとじゃない“犬神家” 争わないためのプレ相続

 遺言書や遺産相続と聞いて真っ先に思い浮かべる映画といえば、横溝正史の金田一耕助シリーズと して有名な『犬神家の一族』だろう。犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛が莫大な資産を遺して死去。遺言書が公開されると、遺産を相続する権利を巡って一族が血で血を洗う争いを繰り広げる… そんなストーリーだ。

◆どの家庭にも起こりうる「遺産相続」の泥沼

 “犬神家”のように遺産を巡って「骨肉の争い」を繰り広げるのは資産家だけとは限らない。自分の家族は仲がいいから、争うほどの財産はないから、と自分たちには無縁だと思っていても、遺産相続のトラブルは年々増加傾向にあるという。

 なぜ家族間において遺産相続の争いが起きるのだろうか。まず、死亡した本人の預金は相続手続きを行わないとおろせなくなる。一家の大黒柱が亡くなった場合、葬儀資金が用意できなくて困ることも。また、相続関連の書類も複雑で面倒が多いのが現実だ。

さらに、2015年に相続税制度が改正され、基礎控除額の減額によって、相続税の支払いをめぐる トラブルがさらに増加するとの分析もある。

◆弁護士が明かす、「遺産相続」をめぐるトラブル

 弁護士の長家広明氏によると、相続税には大きく分けてふたつの問題があるという。

 まず、相続税を“誰が払うのか”についての問題。「相続紛争の平均係争月数は16.3ヶ月に上ります。一方で、原則として相続税は10ヶ月以内に現金納付しなければなりません。相続争いの最中にもかかわらず、相続税の支払いが求められれば、誰が支払うのかというのが大きな問題になるのです」。

 次に、相続税を“どうやって払うのか”という問題。「相続税制度改正によって、固定資産のみでも相続税がかかる可能性が増えてきます。しかし、固定資産のみの相続で、現金の資産が少ない場合はどうやって相続税を現金で支払うのかという問題が出てくるのです」。

◆万が一の事態にも早めに備えておけば安心

 しかし、いざ相続について備えたくても、何から始めればいいのかわからない人が大半だろう。そんな人でも手間も費用もかけず、簡易に相続の準備ができる『プレ相続』商品が金融各社各行から提供されている。

 例えば、三菱UFJ信託銀行の「ずっと安心信託」。2012年の日経ヴェリタスの日経優秀製品・サービス賞で最優秀賞を受賞した人気商品だ。自分用、家族用一時金、家族用定期低額受け取りの機能をすべて組み合わせることが可能な「遺言代用信託」で、最低預入金額200万円から始めることができ、管理手数料は無料。

 ちなみに、2013年12月に同社が行なったインターネットアンケート調査(回答者数1000名)によると、相続への関心が一気に高まるのは50代から。「ずっと安心信託」を展開している同社広報担当者の富永恭史氏は「自身の親の相続を経験したことで、相続に関して関心が高くなっている層が増えていると感じます」と分析する。

◆大切な家族のための『プレ相続』

 自分が元気なうちに自身のための葬儀や墓などの準備、財産の相続のための遺言書作成などを済ませておきたい。そういった心情が、『プレ相続』への関心を高める。富永氏も「万一の際に簡単な手続きでお金を受け取れる『ずっと安心信託』は、『必要なときに』『必要な人が』『必要な額』を受け取れる信託商品ですので、幅広い世代の方にご利用いただけると思います」とコメントする。

 近年では、「自身の終末期について考える活動」、いわゆる“終活”が広がりを見えているが、その背景には、単に自分の終末期の希望を伝えるだけでなく、親族間の争いを避けたいとの思いがあるようだ。万が一の事態に備える『プレ相続』の活用も、家族を守るためのひとつの解決策となるかもしれない。



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