レコード会社・日本コロムビアは5日、全聾作曲家・佐村河内守氏（50）の楽曲を別人が作曲していた問題で、同日に同氏の弁護士から初めて同件についての説明があったことを公式サイトで明かし、「内容に驚愕しており、大きな憤りを感じております」とコメントした。

　同氏のCDなどを発売する同社は、「本人からは『自身が作曲した作品である』との説明を受けており、更に、佐村河内守氏は自身が作曲者である旨を著作権管理団体に対して登録していることを確認の上で、販売を行って参りました」とこれまで一切知らなかったと釈明。

　それでも、「結果として、作曲者については不適切な表示であり、また、創作活動の背景などについても誤った表現をしたまま販売活動を行ってきたこととなります」といい、「商品の発売元として責任を痛感しており、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

　また、同氏の弁護士から「佐村河内守氏は10数年前より自身の作曲活動について、記譜行為などの一部の作曲行為を特定の第三者の手により行ってきたとの連絡を受けました」と明かしている。

　佐村河内氏は、“現代のベートーベン”と呼ばれていた全聾作曲家。2011年7月に発売した『佐村河内守 作曲：交響曲第1番《HIROSHIMA》』は、クラシックアルバムとして11年2ヶ月ぶりにオリコン週間ランキングに5週連続TOP10入りしていた。