伊勢丹の紙袋柄のスーツで知られるお笑いコンビ・COWCOWの多田健二が22日、京都・よしもと祇園花月で行われた単独イベント『COWCOWのやりたいこと100』内で生地から仕立てたという“ニュー伊勢丹スーツ”をお披露目した。

　イベント冒頭、多田が「伊勢丹の新しいスーツ、初お披露目します！」と宣言すると、客席からは「待ってました」の大歓声。テレビ番組などで“お披露目を”とのオファーがあったにも関わらず「祇園のお客さんが一番大事！」という理由から、「絶対に祇園花月の観客の前で初披露しようと決めていた」と明かした。

　同日には「僕は今日、（旧バージョンの）このスーツを卒業します！」と多田。宣言の後には、舞台で旧スーツを脱ぎ、いったん舞台袖に入って着替えに突入。相方の善しの「それでは伊勢丹のニュースーツ、どうぞ！」との呼びかけに、新しい衣装に身を包んだ多田が拳を振り上げながら再登場すると会場は大きな拍手に包まれた。
　
　新調したスーツの仕立て屋について多田は「実は僕も知らないんです。仕立ててくれたのはスタイリストさんのお友達の方で、生地はその方の紹介で作っていただきました」と報告。「何着作ったのか？」という質問には「とりあえず夏用を1着」と笑顔。善しからは「冬なのに？」と突っ込まれると「冬用は、少し綿を入れて暖かいものにしてもらっています。あとは蝶ネクタイとネクタイも作ってもらいました」と明かした。

　費用に関しては「旧スーツは最初のものが上下で1万5000円、後から仕立ててもらった夏用が8万円ほどでした。新しい方は、生地から作ったのでグッと上がっています。はっきりとは言えないんですが、大阪で活躍している若手芸人の1カ月の給料ぐらいだと思ってください」と明言を避けた。伊勢丹の許可については「紙袋リニューアルが決まった時、社長さんから『今後ともよろしくお願いします』というお知らせのメールをいただいた」とニヤリ。「記者会見でも僕のことを言っていただいたようで…直接、許可はもらっていませんので非公認ではありますが、喜んでいただいているのではないでしょうか」と語っていた。

　新調スーツ姿の多田に善しは、伊勢丹のリニューアルした紙袋を重ねつつ、「すごくよくできてますよね。寸分狂いなく、というかファンの方からはツイッターなどで、『善しさんもこれを機に高島屋の紙袋柄のスーツにしたらどうですか』と言われたりもしたんですが、なんでふたりともデパートのスーツ着なアカンねん！」と言い放ち会場を笑いに包んでいた。

　伊勢丹のトレードマークである紙袋のタータンチェック柄は10月30日にリニューアル。多田はリニューアル前日に、自身のツイッターで「いよいよ明日、伊勢丹の紙袋の柄が55年ぶりにリニューアルされます。そして僕もそれに合わせて、スーツをリニューアルする事にしました」と発表していた。