アイドルグループ・アイドリング!!!のライブ『アイドリング!!!13th LIVE 史上最大！25人の大作戦グ!!! 晴れ、時々神』が8日、中野サンプラザで行なわれ、グループ結成時の1期生メンバーにしてリーダーのアイドリング!!!3号・遠藤舞が、2014年2月14日のライブをもって卒業することを発表した。

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　フジテレビの番組から誕生したアイドリング!!!は、現在メンバー総勢25名からなり、1期生の遠藤舞はそのリーダーを務める。シングルはオリコンランキングTOP10圏内を常にマーク、冠番組『アイドリング!!!』は今年10月で7周年を迎え、メンバーの菊地亜美の活躍に見られるように、番組で鍛え上げたトーク力はアイドル界でも際立っている。

　主にホールで大規模に行なわれる13度目のナンバリングライブ。多くのファンが集結した夜公演のアンコールのMC中に、遠藤自身から「2月14日のライブを持ちまして、アイドリング!!!を卒業します」と発表された。会場には「ついにこの瞬間が来てしまった！」という空気が一気に充満し、卒業を惜しむ気持ちと、アイドリング!!!を支えてきた遠藤への感謝、次へのステップを後押ししたい気持ちとが複雑に絡まった数多くの声が響き渡った。

　さかのぼって夜公演の開演前。取材陣を前に、遠藤の卒業を発表する会見が行なわれていた。遠藤は「卒業を決めたのは結構前で、1年以上前ですかね？　でもなかなかこうタイミングを計ってたり、すぐにはっていう風には行かなかったんですけれども。自分のやりたいことを見つけたのでそれに専念するためと、新しくアイドリング!!!が新陳代謝を繰り返して、新しい風が吹くようにと思いまして」と卒業の理由を説明。やりたいことというのは主に歌手活動。「夏にソロのシングルを出させていただいたんですけれども、今後は歌の活動のほうにシフトチェンジしていければと思っています」と語った。

　メンバーに発表したのは1ヵ月前。「収録のときに初めて“卒業します”みたいな感じで発表して、ほとんどのメンバーには内緒にしてたんでちょっと申し訳なかったです。本当は今日まで隠し通して（メンバーも）あ、びっくり！みたいな感じにしようという案もあったんですけど、やっぱりあらかじめ知っていたほうが、みんなと思い出とか作りやすいというか。これが最後のナンバリングライブになるから、一緒により良いものを作って行こうね、みたいな気持ちも作りやすいかなと思って」という理由からだ。

　会見では各期のメンバーが言葉を送っている。同じ1期生の外岡えりかは「（卒業と聞いて）もう素直に、“あ、おめでとう”っていうふうに思いました。やっぱりみんな順番に卒業していくものだと思うので。どうしても卒業ってちょっと悲しいイメージがあるかもしれないんですけど、本当はすごく素敵なことなので、おめでとうという気持ちでしたね」

　やはり1期生の横山ルリカは「正直言うと、1期生3人で同じタイミングで卒業をしてみたかったんですけども。でもまいぷるが独り立ちしていくっていうことも、同じ1期生だからこそ、より応援したいなって気持ちのほうが強いです。多分発表したときに、知っててもたぶん泣いちゃう子もいると思うんですけど、そこは8年間の付き合いの仲間として、笑顔で送りたいなと思います」

　2期生の菊地亜美は「自分で決めたことだし、みんな20年後も30年後もアイドリング!!!にいるわけではないので。やっぱりまいぷるさんの夢を応援したいなって思うし、リーダーに頼りすぎてた部分があるので。これからまいぷるさんが卒業しても、アイドリング!!!がダメになっていかないように頑張っていきたいなと思います」

　3期生の大川藍は「私たち3期生が入った時に、ちょうど遠藤さんがリーダーになりはって。ウチらは『遠藤さん＝リーダー』っていうイメージがあったので、やっぱりすごい寂しいです。でも今後の後輩たちの成長を見守っていてくださいって感じです」

　4期生の伊藤祐奈は「私がアイドリング!!!に入ったきっかけは、まいぷるさんのことが好きで、本当にオーディション受けようって思ったのもまいぷるさんがいたからで。同じ事務所になれたことも本当にすごくうれしかったので、やっぱり正直寂しいんですけど、あと残りの時間、まいぷるさんの背中をしっかり見て、勉強できることは勉強して行きたいと思います。笑顔で送り出したいと思います」

　5期生の石田佳蓮は「まいぷるさんはすごいリーダーとして見てて、リーダーなのにそんなに、リーダーっぽくない…しっかりしてない…言葉のチョイスを間違えました（笑）、優しいところが好きだったんです。まいぷるさんが卒業して、これからアイドリング!!!がどういうふうになっていくのかなって思うんですけど、その姿もまいぷるさんに見ていてもらいたいなあと思います」

　最後にNEO期生の橋本瑠果は話し始めたとたんに号泣。付き合いは短いものの遠藤のことが大好きな橋本は、リハのときから泣いていたといい、メンバーたちに「発表する前に泣いちゃダメだからね？」と諭されながら「悲しいけど、まいぷるさんのやりたいことをやってもらって、それを瑠果たちも応援したいです」とようやく言い切ると、遠藤も「ありがとう！かわいいですね、たまらないですね」と顔をほころばせた。

　中野サンプラザのアンコールのステージでは、静かな惜別のムードが流れ始めた。それを察知した遠藤は「2月14日まではアイドリング!!!でいさせてもらうので、それまで一緒にたくさん思い出作りましょう！」と明るくファンに呼びかけ、「しんみりしてしまうのはイヤなので、曲にいきましょうか？　今までの感謝の気持ちで歌います」と、全員で『さくらサンキュー』を歌唱。しかし、曲中遠藤とアイコンタクトするメンバーは次々に泣き出してしまい、歌にならない涙声の大合唱に。そしてついには、どんなに感動的なシーンでも人前では決して泣かないと言われた遠藤の目にも涙が光る。

　曲終わりのＭＣで泣きじゃくりながら菊地が「あのまいぷるさんが泣いて…」と指摘すると、遠藤は「全然泣くつもりなかったのに、みんなが泣いてるからもらい泣きしちゃいました（笑）」と照れ隠し。「8年目を迎えたアイドリング!!!が、こんなに大きな舞台でライブができるのも、ここにいる全ての皆様のお陰です！」とファンへの感謝の挨拶で締めくくった。

　2月14日のライブは『遠藤舞卒業ライブ〜さよならは別れの言葉じゃなくて再び会うための遠い約束ング!!!〜』と題され、お台場ZEPPダイバーシティ東京で行われる。さらに2014年1月8日には遠藤にとってアイドリング!!!での最後の作品となる5枚目のオリジナルアルバム『GOLD EXPERIENCE』がリリースされる。