年内を持ってパフォーマーからの勇退を発表していた人気グループ・EXILEのリーダー・HIRO（44）が27日、東京ドームで開催されたライブツアー『EXILE LIVE TOUR2013 EXILE PRIDE』最終日に参加。EXILEデビューから12周年を迎え201回目の公演となったこの日、パフォーマーとしてのラストライブを行った。

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　4万7000人のファンの「HIROさん」コールで盛り上がったアンコールでHIROは「本当に全国を周ってきて幸せものだって心から思えて感謝の気持ちでいっぱいです！　ありがとうございました！」と一礼してあいさつ。スタンドに飾られた「HIROさん12年間お疲れ様でした」の横断幕には「すごい、うれしい！」と感激した。メンバーとともにHIROを胴上げしたATSUSHIは「HIROさんを落としたらまずい」と隠れてツアー中に胴上げの練習していたことを明かし会場を笑いに包んだ。

　また、レコード会社エイベックスの社長でありHIROの高校時代の先輩でもある松浦正人氏も登場し花束を贈呈。「HIROと出会って30年。こんな出来のいい後輩を持って先輩としては誇りに思います、おめでとうございます」とねぎらうとHIROは「どん底の時救ってくれて恩を感じている」と深々と頭を下げた。最後にメンバーとともにアリーナをフロートで一周し、ファンに手を振って別れを惜しんだHIROは「こんな一生忘れられない思い出ははじめて」と感慨深げに話し「みなさんの人生のパートナーとなり輝き続けるEXILEをつくるために死ぬ気で頑張るのでよろしくおねがいします」と固く誓い、最後まで涙を見せることなく笑顔で有終の美を飾った。

　コンサート本編でも、大ヒット曲「Choo Choo TRAIN」でボーカルのATSUSHIが「HIROさんのやる最後のChoo Choo TRAIN！」とあおり「ときめきを運ぶよHIROさん」と即興で歌って盛り上げると会場からは割れんばかりの歓声が巻き起こった。

　ATSUSHIは「これから新たなページをめくるべく僕らも覚悟していこうという決意でいっぱいです」と力強く語ると、TAKAHIROは「HIROさんにはいろいろなことを教えてもらった。言葉だけじゃなくて背中からもたくさんのことを学びました」と感謝を込めた。

　HIROは1989年に結成されたZOOで90年にデビュー。2001年にEXILEとしての活動を開始した。プライベートでは昨年、女優の上戸彩と結婚。今後はグループに籍を置いたまま所属事務所LDHの社長業とプロデューサー業に専念する。

　同ライブでは全30曲を歌唱。ツアー全体では全国5ヶ所25公演で102万人を動員した。