覚せい剤事件で有罪判決を受け、3年に及ぶ執行猶予を終え、主演舞台『碧空の狂詩曲〜お市の方外伝〜』(15日上演)で女優復帰する酒井法子(41)が4日、ORICON STYLEの単独インタビューに応じた。酒井は終始言葉を選び、時折笑顔と神妙な面持ちを見せながら、ゆっくり吐き出すように現在の心境、重圧、誹謗中傷されても芸能界を選ぶ理由を明かした。
――復帰会見の翌日(11月24日)からようやく舞台けいこに合流しましたが、後から入った印象は?
酒井 共演者の皆さんとは10日ほど遅れて入りました。演出の斎藤歩さんや今井雅之さんをはじめ、本当にとても温かい空気で迎えてくださって、その輪に入れていただき、大変うれしかったのを覚えています。
――今井さんが「きっとよそよそしくなる」と言ってましたが、実際そうなりました?
酒井 そうですね。申し訳ない気持ちがありましたので、そういった意味ではすごく緊張しましたし、入る前はさすがに不安もありました。不安は共演者に対するものもありましたが、自分自身が本当にできるのかっていう不安の方が大きかったです。
――復帰会見から何度も今井さんが辛口でコメントしてますが、それが逆にやりやすくなってますよね?
酒井 本当にありがたい以外の何ものでもなくて、感謝しています。事件もあったので、腫れものに触れちゃいけないような空気になるよりはずっとありがたいです。場の和ませ方や根底に持ってる優しさに救われています。それ以外にも、今回共演してくださる方はいろんなものを背負って、一緒にやる覚悟を持って下さったので、その気持ちに堪えられる自分でいなきゃと日々感じてます。
――芸能界への復帰は自分から?
酒井 自分からではなく、今回の話があって決意しました。最初に聞いたときは即決できなくて、少しお時間をいただきました。そのあと、私にできるのであればと考え、「ぜひ、やらせていただきたい」と自分で復帰を決めました。
――世間の目はまだまだ厳しいですが、当然だと思いますか?
酒井 やはり、いろんな意見があるので当然のことだと理解してます。ただ、その中で本当に温かい気持ちで支えてくださっている方がいることも事実。今の私にできることは、全てを踏まえて、考えをプラスの方向に持っていくだと思っています。
――自身に対する誹謗中傷や意見は見ますか?
酒井 テレビなどは録りためてはいますが、けいこ優先なので全然観れてませんね。怖いですし、正直ドキドキします。
――ひどく叩かれたり、あることないこと書かれたとしても芸能界は魅力的ですか?
酒井 いろいろ書かれることに対しては、すごく悲しくなることはあります。でも、子供の頃から芸能界の仕事に憧れ、わからないまま飛び込んで、好きというだけで続けてきた業界ですから私にとっては魅力的です。こんな事件まで起こしてしまったんですが、私の底辺の部分には「好き」という気持ちがやはり強い。もちろん、生きていくためというのもありますが、基本は女優というお仕事が好きなんだと思います。
――復帰会見で中学生の息子さんに「頑張ってる背中を見せていく」と語っていましたが、一番迷惑かけたと感じたことは?
酒井 具体的には、独りぼっちにしてしまった時間があったこと。それと、今後何らかの形で息子に苦労などが降りかかる恐れがあることは大きな不安としてあります。私の母や周りの人からは、事件後に「普通の子よりは少し早く大人になってしまった部分がある」と聞いているので、そういう部分も気になります。親としては複雑ですが、それが彼にとって強さになってくれればいいと身勝手ですが願っています。私自身は本当に息子に支えられています。
――世間のイメージをどう変えたいですか?
酒井 ん〜、そうですね。舞台は非常に贅沢なものだと思うんですよ。なぜかというと、2時間弱もノーカットでお客さんや共演者と真剣勝負を続けるので。その中でどれだけ自分の内面的なものを出せるかが重要かなと。それを大勢の人に出せれば、お客さんにも伝わりますし、ひいてはその先のイメージにもつながると思っています。事件前と後で、いい意味で演技に変化があればと願いつつ、けいこに集中しています。
――逆にすごくマイナスになる可能性もありますが。
酒井 でも、こういった場にいられるだけでもうれしいですし、感謝しています。一つひとつが乗り越えるべき山にも感じます。いずれここまで来たかと言える日がくると思って、それを楽しみに頑張ります。
――今後の活動も注目されていますが、次回作や歌手活動などは?
酒井 今は本当にこの舞台を大成功させたいので、それしか考えられないです。先のビジョンもないですし、大々的な歌手活動なども全く考えていません。この舞台の扉を明けて、きちっと閉めるまで一所懸命やりたいです。
舞台『碧空の狂詩曲〜お市の方外伝〜』は、12月15日から24日まで東京・渋谷の文化総合センター大和田 さくらホールで上演。
――復帰会見の翌日(11月24日)からようやく舞台けいこに合流しましたが、後から入った印象は?
酒井 共演者の皆さんとは10日ほど遅れて入りました。演出の斎藤歩さんや今井雅之さんをはじめ、本当にとても温かい空気で迎えてくださって、その輪に入れていただき、大変うれしかったのを覚えています。
――今井さんが「きっとよそよそしくなる」と言ってましたが、実際そうなりました?
酒井 そうですね。申し訳ない気持ちがありましたので、そういった意味ではすごく緊張しましたし、入る前はさすがに不安もありました。不安は共演者に対するものもありましたが、自分自身が本当にできるのかっていう不安の方が大きかったです。
――復帰会見から何度も今井さんが辛口でコメントしてますが、それが逆にやりやすくなってますよね?
酒井 本当にありがたい以外の何ものでもなくて、感謝しています。事件もあったので、腫れものに触れちゃいけないような空気になるよりはずっとありがたいです。場の和ませ方や根底に持ってる優しさに救われています。それ以外にも、今回共演してくださる方はいろんなものを背負って、一緒にやる覚悟を持って下さったので、その気持ちに堪えられる自分でいなきゃと日々感じてます。
――芸能界への復帰は自分から?
酒井 自分からではなく、今回の話があって決意しました。最初に聞いたときは即決できなくて、少しお時間をいただきました。そのあと、私にできるのであればと考え、「ぜひ、やらせていただきたい」と自分で復帰を決めました。
――世間の目はまだまだ厳しいですが、当然だと思いますか?
酒井 やはり、いろんな意見があるので当然のことだと理解してます。ただ、その中で本当に温かい気持ちで支えてくださっている方がいることも事実。今の私にできることは、全てを踏まえて、考えをプラスの方向に持っていくだと思っています。
――自身に対する誹謗中傷や意見は見ますか?
酒井 テレビなどは録りためてはいますが、けいこ優先なので全然観れてませんね。怖いですし、正直ドキドキします。
――ひどく叩かれたり、あることないこと書かれたとしても芸能界は魅力的ですか?
酒井 いろいろ書かれることに対しては、すごく悲しくなることはあります。でも、子供の頃から芸能界の仕事に憧れ、わからないまま飛び込んで、好きというだけで続けてきた業界ですから私にとっては魅力的です。こんな事件まで起こしてしまったんですが、私の底辺の部分には「好き」という気持ちがやはり強い。もちろん、生きていくためというのもありますが、基本は女優というお仕事が好きなんだと思います。
――復帰会見で中学生の息子さんに「頑張ってる背中を見せていく」と語っていましたが、一番迷惑かけたと感じたことは?
酒井 具体的には、独りぼっちにしてしまった時間があったこと。それと、今後何らかの形で息子に苦労などが降りかかる恐れがあることは大きな不安としてあります。私の母や周りの人からは、事件後に「普通の子よりは少し早く大人になってしまった部分がある」と聞いているので、そういう部分も気になります。親としては複雑ですが、それが彼にとって強さになってくれればいいと身勝手ですが願っています。私自身は本当に息子に支えられています。
――世間のイメージをどう変えたいですか?
酒井 ん〜、そうですね。舞台は非常に贅沢なものだと思うんですよ。なぜかというと、2時間弱もノーカットでお客さんや共演者と真剣勝負を続けるので。その中でどれだけ自分の内面的なものを出せるかが重要かなと。それを大勢の人に出せれば、お客さんにも伝わりますし、ひいてはその先のイメージにもつながると思っています。事件前と後で、いい意味で演技に変化があればと願いつつ、けいこに集中しています。
――逆にすごくマイナスになる可能性もありますが。
酒井 でも、こういった場にいられるだけでもうれしいですし、感謝しています。一つひとつが乗り越えるべき山にも感じます。いずれここまで来たかと言える日がくると思って、それを楽しみに頑張ります。
――今後の活動も注目されていますが、次回作や歌手活動などは?
酒井 今は本当にこの舞台を大成功させたいので、それしか考えられないです。先のビジョンもないですし、大々的な歌手活動なども全く考えていません。この舞台の扉を明けて、きちっと閉めるまで一所懸命やりたいです。
舞台『碧空の狂詩曲〜お市の方外伝〜』は、12月15日から24日まで東京・渋谷の文化総合センター大和田 さくらホールで上演。
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2012/12/05