3日、4日に行われたセント・フォース「Summer Challenge」より。参加者たちに囲まれた、(前列左から)望月理恵、(司会の)金剛地武志、中田有紀。
	「ニコニコ生放送」のスタジオの中で、カメラを前に実際にニュース原稿を読む形で実習が行われた。参加者の原稿読みに対して、中田、望月らがアドバイス。
	講師をつとめたのは、セント・フォース所属の人気アナ、中田有紀(右)と望月理恵。
	セント・フォース所属の新人、長野静(現在、テレビ埼玉『REDS TV GGR』などに出演)も、生徒たちにまじって一緒に勉強した。

　多くの人気キャスター、アナウンサーが所属するプロダクション「セント・フォース」が、アナウンサーになりたい人のための短期集中講座「Summer Challenge」を、3日と4日の2日間にわたり、都内で開催した。講師をつとめたのは中田有紀、杉崎美香、望月理恵ら同社所属キャスター。中田は「みなさん、やる気に満ち溢れていて積極的。教えていてとても楽しかったです」と“初講師”の感想を話した。

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「セント・フォース」にとって、こうしたセミナーイベントは初の試み。今回、アナウンサー志望の大学生を中心に約40人が参加した。初日の3日はアナウンスの基礎や自己PRの練習など座学中心のカリキュラム。そして4日は、初日で学んだアナウンス技術を応用すべく、実際にスタジオを使って、カメラの前でニュース原稿読みの実習を行った。スタジオ実習の様子はインターネット放送「ニコニコ生放送」で生放送された。

　生徒たちは4〜5人1組のチームごとに実習に参加。抽選で「国内」「海外」「スポーツ」「お天気」「カルチャー」のジャンル担当を決め、それぞれニュース番組の設定で原稿を読んだ。原稿は、実際のニュースに、コミカルなフレーズもまじえた内容で、生徒たちもやや戸惑い気味。原稿を読み終えた後は、この日進行をつとめた金剛地武志からの問いかけ(「今いちばん食べたいものは?」など)に、アドリブで返すという課題もあった。

　番組として放送されるということで、バラエティ番組的な要素もまじえての、わきあいあいとしたムードで進行したが、アナウンスの指導は真剣そのもの。生徒たちの原稿読みを見て、中田、望月両キャスターが「ずっと原稿を目で追うのではなく、少なくとも原稿の最初と最後はカメラを見てください。視聴者に向かって伝えるという気持ちが大切。ずっと原稿を見ていると猫背になってしまいます」「間違えた部分は読み流さず『失礼しました』と言ってから伝え直すこと」「お天気の原稿を読むときはもっと元気よく!」など厳しく指摘した。

　最後に、中田は実習を振り返って「自信を持って原稿を読むには事前に『これでもか』というくらいに読み込むこと。スタジオで原稿を読むのは、とても緊張することで、100％の力を出すのは難しい。だから、150％〜200％の準備をしていくことが必要です。“読む”というよりも、原稿を理解して“伝える”ことを意識してください」とアドバイスを送った。

　講師初体験を終えた二人は「大勢の受講生に教えるのははじめての経験でした。みんな熱心で教えていて楽しかったです」(中田)、「私はアナウンサーの経験があるわけでないので、今まで自分の経験してきたことの中から話をさせていただきました。今回参加できて、自分も勉強になりました。自分が注意すべきことにも気づけて…」(望月)と、充実した表情で感想を話した。

なお、この日のイベントの生放送には、のべ37,350人が来訪した

　セント・フォース担当者は「今回、初の試みで試行錯誤の部分もありましたが、こういう講座は今後も継続的にやっていきたいと考えています。近い将来、受講者の中から、セント・フォースに所属して活動する人が出てくるかもしれません」と語った。今回の参加者の中にも“未来の人気女子アナ”がいたかもしれない。

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