歌舞伎俳優の中村勘三郎が29日、都内で『平成中村座』の製作発表会見に出席した。昨年12月より特発性両側性感音難聴を患い、療養していた勘三郎は「お久しぶりです」と元気な姿を見せ、「病気をして、ちょっと変わったかも。好き嫌いも激しかったが、この人もきっとたいへんなんだろうなって思えるようになった」と冗談交じりに語り復活をアピールした。
勘三郎は、9月に行われる大阪・新歌舞伎座の『九月松竹大歌舞伎』1ヶ月興行で本格的に舞台復帰。「不安ですよ。務まればいいとだけ思っています」と表情を引き締めた。11月から来年5月までのロングラン公演が決まった『平成中村座』に向けては、「ぼちぼち(舞台に)出られるようになった。ロングランに体がついていくようにちょこっとずつやっていきたい」などと意気込みを語った。
江戸時代の芝居小屋を現代に復活させた『平成中村座』は、2000年の東京・浅草寺での第1回公演以来、大阪、名古屋、米ニューヨーク、ドイツのベルリン、ルーマニアのシビウなどでの海外興行も大成功を収めている歌舞伎公演。10年余りを経て旗揚げの地である東京・浅草(隅田公園)に凱旋することになり、11月から来年5月までのロングラン公演が決定。「十一月大歌舞伎」には勘三郎はじめ、『平成中村座』は3年ぶりとなる片岡仁左衛門が出演する。
会見に出席した仁左衛門は「中村屋と芝居が一緒にできるのが一番嬉しい」と喜びをあらわにした。仁左衛門も1993年1年間病気休演した経験があり、「元気なうちは弱い人の気持ちがわからないから、自分が弱ってみると人の痛みがわかっていいかもしれない」と優しく微笑んだ。
勘三郎も「体が動いて、観客の前に立てるだけで幸せだと、いままでもそう思っていたが、改めて痛感する。変わらないと病気した意味もない」としみじみ。また、自宅療養中に「3月11日に大震災が起きて、何もできないもどかしさで気持ちの浮き沈みも激しかった」と明かし、「支えになったのはやっぱり家族。それと間寛平さんのアースマラソンを見たり、食道がんを患った桑田佳祐くんから直筆の手紙をもらって励まされた」などと話した。
勘三郎は、9月に行われる大阪・新歌舞伎座の『九月松竹大歌舞伎』1ヶ月興行で本格的に舞台復帰。「不安ですよ。務まればいいとだけ思っています」と表情を引き締めた。11月から来年5月までのロングラン公演が決まった『平成中村座』に向けては、「ぼちぼち(舞台に)出られるようになった。ロングランに体がついていくようにちょこっとずつやっていきたい」などと意気込みを語った。
江戸時代の芝居小屋を現代に復活させた『平成中村座』は、2000年の東京・浅草寺での第1回公演以来、大阪、名古屋、米ニューヨーク、ドイツのベルリン、ルーマニアのシビウなどでの海外興行も大成功を収めている歌舞伎公演。10年余りを経て旗揚げの地である東京・浅草(隅田公園)に凱旋することになり、11月から来年5月までのロングラン公演が決定。「十一月大歌舞伎」には勘三郎はじめ、『平成中村座』は3年ぶりとなる片岡仁左衛門が出演する。
会見に出席した仁左衛門は「中村屋と芝居が一緒にできるのが一番嬉しい」と喜びをあらわにした。仁左衛門も1993年1年間病気休演した経験があり、「元気なうちは弱い人の気持ちがわからないから、自分が弱ってみると人の痛みがわかっていいかもしれない」と優しく微笑んだ。
勘三郎も「体が動いて、観客の前に立てるだけで幸せだと、いままでもそう思っていたが、改めて痛感する。変わらないと病気した意味もない」としみじみ。また、自宅療養中に「3月11日に大震災が起きて、何もできないもどかしさで気持ちの浮き沈みも激しかった」と明かし、「支えになったのはやっぱり家族。それと間寛平さんのアースマラソンを見たり、食道がんを患った桑田佳祐くんから直筆の手紙をもらって励まされた」などと話した。
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2011/08/29