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静岡袋井・涼を誘う「遠州三山 風鈴まつり」〜法多山・油山寺・可睡齋〜


静岡県袋井市内の3つの古刹では、7月から8月末まで「遠州三山 風鈴まつり」を開催中。遠州三山とは厄除観音の法多山(はったさん)、目の霊山として信仰の篤い油山寺(ゆさんじ)と火防総本山の可睡齋(かすいさい)のこと。
各寺院では1,000個もの江戸風鈴から成る赤富士など、それぞれ異なる趣向で参拝客を迎えてくれます。可睡齋では期間限定のご朱印も。あわせて期間限定スイーツもご紹介します。

夏の風情が感じられる絵付け風鈴「法多山」

写真:麻生 のりこ

奈良時代の僧・行基によりに創建され、厄除観音として地域の人々に愛されている法多山。本堂までの石段を上るにつれ、どこからかカランコロンと風鈴の音色が耳に届きます。
音は本堂両翼の回廊に吊るされた絵付け風鈴から。左右の回廊で合計480個ほどが整然と飾られています。

写真:麻生 のりこ

回廊に設けられた竹製の格子に1つ1つ吊るされた風鈴には鮮やかなイラストが。花火、金魚、朝顔、そして蛍。日本の夏、といった風情が感じられますね。
ひとたび風が吹けば一斉に響く軽やかな音色は、鉄琴の和音のよう。回廊にはベンチもあるので、のんびりと休みながら鑑賞もできますよ。

写真:麻生 のりこ

法多山では風鈴に吊るされた木の短冊に願いごとを記入して奉納することもできます(有料・1枚200円)。風鈴の数の分しか奉納できないので、気になる方はお早めに。
また和紙作家・河瀬和世さん制作の和紙と風鈴による作品も本堂にて展示中です。こちらへも是非どうぞ。

山間に響く祈りの音色「油山寺」

写真:麻生 のりこ

JR袋井駅から北へ約7キロ。静かな山間に飛鳥時代から続く油山寺があります。奈良時代には孝謙天皇の眼病を治したことから「目の霊山」とも呼ばれ、信仰を集めています。
静けさの中に響くのは、透き通った南部風鈴の音色。東日本大震災の復興祈願も込められています。

写真:麻生 のりこ

方丈や吉祥菴(無料休憩所)などのお堂の軒下に、さり気なく吊るされた南部風鈴は全部で50個ほど。風が吹くと周囲の緑から聞こえる葉擦れの音と風鈴の音色が調和し、和の風情を感じることができるでしょう。形によって異なる南部風鈴の音色を、この機会に聴き比べてみてはいかがでしょうか。

写真:麻生 のりこ

境内では宝生殿などの建物の四隅に吊るされた、大きな風鈴のような物を見ることができます。これは風鐸(ふうたく)と言い古来より邪気除けとされ、風鈴のルーツと考えられています。風鈴と風鐸を一緒に眺められるスポットもあるので、探してみてくださいね。

約3,000個の江戸風鈴が境内を華やかに彩る「可睡齋」

写真:麻生 のりこ

室町時代に開山され徳川家康ともゆかりの深い可睡齋では、山門から本堂手前の階段まで「風鈴の小道」が続きます。飾られた風鈴の総数は、なんと約2,000個! 坐禅堂や受付がある萬松閣へと分かれる石畳上にも伸びているのが嬉しいですね。風鈴まつり期間限定のご朱印授与は受付へどうぞ。

写真:麻生 のりこ

「風鈴の小道」では丸いフォルムがキュートな江戸風鈴を使用。ギザギザした縁にガラスの管が当たり、涼しげな音色を奏でます。それはまるで音のシャワー。是非、体感してください。
風鈴の色は全部で12色となんともカラフル! 赤や黄色のほか、光を透過するピンク、水色、きみどり色…。晴天時には石畳に映る影もお見逃しなく。

写真:麻生 のりこ

こちらは中庭に設置された赤富士のオブジェです。裾野の緩やかなカーブまで表現するために用いられたのは、魔除けの意味を持つとされる真っ赤な風鈴1,000個。もちろん江戸風鈴です。なお、こちらは有料拝観となり、毎日先着100名には期間限定スイーツが振舞われます。
また、イベント期間中は有料ですが「お絵かき風鈴体験」も可能。陶器で作られた白い風鈴に好きなイラストを自由に描くことができるので参拝の記念にも。マーカー等は揃っているので、手ぶらでも大丈夫です。

期間限定スイーツは三山三様の味わい

写真:麻生 のりこ

法多山では門前入り口付近にある ごりやくカフェにて、毎週土・日のみ「氷室さまの氷甘酒」を提供中(1杯250円)。米麹を使ったフローズン甘酒は、なめらかな食感が特徴。かつての食堂をリノベーションした木の温もりあふれる店内では、豆と焙煎にこだわったコーヒーも。
門前に構える店舗にあちこち立ち寄りながら帰途につくのも、参拝の思い出になるでしょう。

写真:袋井市観光協会

油山寺で南部風鈴の凛とした音色に癒された後は、参道から小川を渡った先にある一休庵へどうぞ。こちらでは毎週土・日・祝祭日のみですが「冷やし緑茶甘酒」(1杯400円)と「わらびもち」(1皿300円)が味わえます。
米麹と袋井茶を使用している冷やし緑茶甘酒は見た目も涼しげ。暑い夏のスタミナ回復にも期待できそうですね。

写真:麻生 のりこ

可睡齋では中庭の赤富士風鈴を拝観した方には、暑気払いと無病息災を願って冷たい「水無月ぜんざい」が振舞われます。ただしこれは毎日先着100名限定! 1日で「遠州三山 風鈴めぐり」を楽しみたい方は、早い時間の拝観がオススメです。
目で耳で舌で。冷房の効いた室内で椅子席に座りながらのんびりと赤富士風鈴をご鑑賞ください。
三山とも限定スイーツは「遠州三山 風鈴まつり」期間中のみ、お楽しみいただけます。

袋井市の新たな夏の風物詩「遠州三山 風鈴まつり」で、癒しの音色を体感

2017年から始まった「遠州三山 風鈴まつり」の開催期間は7月1日から8月31日まで。各寺院により拝観時間が異なるので、記事下欄にある【この記事の関連MEMO】からご確認をお願いします。
暑い夏に涼を誘う風鈴の音色。三山めぐって音の違いを楽しんでくださいね。
アクセス方法ですが、法多山と可睡齋へはJR袋井駅から路線バスが運行しています。車の場合、法多山へは東名高速道路・掛川I.Cから約15分、油山寺へは東名高速道路・袋井I.Cから約13分、そして可睡齋へは東名高速道路・袋井I.Cから約5分です。
なお、夏期には袋井市内のカフェや食堂、お茶屋さんなどでアイススイーツも味わえます。マスクメロンやお茶など、特産品を活かしたスイーツはどれも絶品♪ 特にメロンは各店舗にてパフェやジュース、かき氷としてお楽しみいただけます。
可睡齋の売店「洗心閣」では、和尚さんが炊いた自家製あんこがたっぷりとかかった豆乳の精進アイスが。一口頬張れば、豆乳の味を感じることができるでしょう。
この夏、遠州三山で"涼のおもてなし"を受けてみませんか。

■関連MEMO
袋井市観光協会・夏のふくろい遠州三山風鈴まつり
https://www.fukuroi-fuurin.com/
法多山尊永寺
http://www.hattasan.or.jp/
医王山油山寺
http://www2.wbs.ne.jp/~yusanji/
萬松山可睡斎
http://www.kasuisai.or.jp/
農場併設のメロンカフェ・袋井市「名倉メロン農場furit cafe Niji」でマスクメロン三昧
http://guide.travel.co.jp/article/20970/

【トラベルjpナビゲーター】
麻生 のりこ

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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